奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを行う「ココファミーユ|夢工房」のスタッフです。
来週には梅雨入りになりそうです。
梅雨になると「室内がジメジメするのは仕方ない」と思っていませんか?
実はそれ、家の性能や対策によって大きく変わるんです。
今回は奈良の気候特性とともに、室内の湿気対策について詳しく見ていきましょう。
奈良の平均湿度
https://japan.world-season.com/climate-nara/
相対湿度は年中を通して高いままなのが特徴です。
ちなみに、同じ内陸の群馬県前橋市では梅雨・夏以外は湿気(相対湿度)が下がります。
お家の正解は地域によって違っていることが推測できると思います。
湿気対策が特に必要な地域が関西、奈良なのです。
室内がジメジメする理由
特に梅雨時に感じる湿気の原因は大きく分けて2つあります。
✅ 外から湿った空気が入ってくる(漏気)
✅ 室内の湿気を逃がせない(換気・除湿不足)
この2つをきちんとコントロールすることで、驚くほど快適な室内環境を手に入れることができます。
除湿機をつけると寒い?再熱除湿方式で解決!?
「除湿機を使うと部屋が寒くなる」という経験、ありますよね?
これは冷却して空気中の水分を取り除く仕組みのため、同時に室温も下がってしまうからです。
引用 ダイキン工業 https://www.daikin.co.jp/school/class01/lesson04
その解決策が「再熱除湿方式」のエアコン。
これは除湿後の冷えた空気を再加熱して室内に戻すので、温度を下げずに湿度だけを下げられます。
現在は各メーカーの上位モデルに搭載されている機能なので、エアコン選びの際はチェックすると良いでしょう。
ジメジメしない家には2つのパターンがある
実は、梅雨でもカラッと快適に過ごせる家があります。
パターン1:高気密・全熱型 熱交換型換気システム
・気密性(C値)が高く、隙間からの湿気流入を最小限にする
・第1種換気システムを採用し、熱交換しながら外気の湿気をコントロール
ここで重要なのが「気密性」。
上記は換気システムなどを発売されている日本住環境さんのデータです。
例えばC値が5㎠/㎡の家だと、給気口から入る空気はわずか15%、残り85%は隙間からの漏気です。
雨の日にこの85%が湿った空気なら、当然室内はジメジメします。
水分子の大きさは髪の毛の約26万分の1。小さな隙間でも簡単に入り込み、場合によっては壁内に湿気が溜まってカビや構造の劣化につながります。
パターン2:湿気をコントロールする建材を使った家
代表的な建材:LIXIL「エコカラット」
1㎡あたり約50~70mlの吸放湿性能があり、調湿・脱臭・有害物質吸着に優れています。
無垢材フローリング
㎡あたりの性能は小さいですが、16帖(約26㎡)に施工すれば約800mlの吸放湿量。
これだけでも体感湿度が大きく変わります。
さらに、ココファミーユのように漆喰壁、紙クロス、セルロースファイバー断熱材など湿気コントロール性能をもつ家を提供しています。
特にセルロースファイバーは35坪(約116㎡)の家に屋根・壁内に施工すると約200Lもの吸放湿能力を持ちます。
これはお風呂1杯分の水分を空気中からコントロールできる規模です。
ジメジメ対策は地域性を意識して
奈良のような高湿度地域では、単に除湿機を置くだけでは不十分。
家全体の設計段階から湿気対策を意識することで、1年を通じて快適な住まいが実現します。
ポイントは以下:
✅ ほんとの高気密
✅ 湿気コントロールができる調湿建材の活用
✅ 再熱除湿型エアコンの導入検討
これらを総合的に組み合わせれば、梅雨や秋雨でもジメジメ知らずの暮らしが可能になります。
まとめ:湿気対策は「我慢」ではなく「工夫」
「梅雨は仕方ない」とあきらめるのではなく、湿気対策の工夫をすることで家の快適性は格段にアップします。
湿度は家の耐久性や健康にも関わる大事な要素。
ぜひ、家づくりやリフォームの際には湿気対策を重視して、年中快適な住まいを手に入れてください。