



01
私たちが目指すのは、“建てて終わりの家”ではなく、“暮らしの時間とともに育っていく家”。
家は、家族の毎日を包み、人生を支える「舞台」のような存在です。
そこで過ごす時間が心地よく、自然と笑顔が生まれること。
そんな日々の積み重ねこそが、いちばんのしあわせだと私たちは考えます。
私たちは、家族の未来に寄り添うために、「性能」「素材」「設計」「提案」そのすべてに誠実であることを大切にしています。
断熱や気密といった数値だけでなく、空気の清らかさや手ざわりのぬくもり、そしてそこに流れる時間のやさしさまで含めて「住まいの質」だと考えます。
季節のうつろいを感じながら、心地よい風が通り、光がやわらかく差し込む。
そんな穏やかな日常が続く家であってほしい。
家族の思い出とともに育ち、「ここで暮らせてよかった」と心から思える住まいを。それが、私たちの変わらない願いです。
人は一日に約1万5,000ℓの空気を吸っています。
だからこそ、食べ物と同じように空気の質も大切に。
計画的な換気で、二酸化炭素や湿気、ダニ・カビの発生を抑え、家も人も健やかに保ちます。
目には見えない空気こそ、心と体を支える大切な存在です。
木、漆喰、紙などの自然素材は、手ざわりのやさしさや香りだけでなく、湿度を整える力を持っています。
時間とともに味わいを増す素材が、家族の心を落ち着かせ、空気まで心地よくしてくれます。
日本の住宅の平均寿命は約30年と言われています。
私たちはこの数字に疑問を持ち、世代を超えて住み継がれていく家づくりを追求しています。
新建材は便利ですが、劣化すると補修が難しく、古びた印象を与えてしまいます。
一方で自然素材の家は、傷も味わいに変わり、自分の手で磨き・塗り直しながら愛着が深まっていきます。年月を経て家族の時間とともに育ち、やがて「住み継ぎたい」と思える家になることを目指しています。
しかし、その想いをかたちにするためには、最初に「きちんとした施工」がされていることが何より大切です。どんなに良い素材や設計であっても、確かな技術と丁寧な施工がなければ、本来の性能も美しさも発揮できません。
私たちは、見えない部分ほど手を抜かず、細部まで誠実に施工することを信条としています。
正確な施工があるからこそ、家は時を経ても健やかに、住む人と共に穏やかに育っていけるのです。
すべての住宅で「許容応力度計算」を行い、耐震等級3を標準としています。
一般的な木造住宅では、法律上は簡易的な「壁量計算」でも建てることができます。しかしそれでは、建物全体にどのように力が伝わり、どの部材にどのくらいの負荷がかかるかまで把握することはできません。
私たちは、構造の一つひとつを確認し、力の流れを“見える化”できる許容応力度計算を行うことで、「安全を数字で証明できる家」をつくります。さらに、地震の揺れをやわらげる制振装置「evoltz」を採用。
「倒壊しない家」ではなく、「地震後も安心して住み続けられる家」を目指しています。
「ハウスガードシステム」による防蟻・防腐処理で、構造材そのものを長く健全に保ちます。
主要な柱には安全性と持続性に優れた「緑の柱」を採用。
シロアリの侵入を阻止し、腐らない木「緑の柱」、新築時に使う「木材、釘、金物」が劣化しなければ、長持ちする木造住宅とともに、何十年経っても新築の耐震性能を保ち続ける家づくりができます。
この考えを実現した住宅仕様が「ハウスガードシステム」です。
透湿性の高いセルロースファイバーとEXボードの組み合わせで、湿気を外に逃がし、構造体を守ります。
家が“呼吸するような構造”をめざしています。
私たちは、家をただの箱ではなく、人と共に呼吸し、長く健やかに生きる存在だと考えています。空気の流れが整った住まいは、構造の耐久性を保つだけでなく、人の健康や心地よさにもつながります。
湿気がたまらず、空気が循環する家。それは建物を守るだけでなく、暮らしそのものを快適にする家づくりです。
05
私たちは、太陽の光や熱、心地よい風など、
自然の力を活かして快適に暮らす「パッシブデザイン」を大切にしています。
奈良は、古くから日本の文化が色濃く根付いており、そこに住む人は四季の移ろいを大切にし、その季節ごとの恵みや変化を上手に楽しんできました。
私たちもまた、そんな奈良の風土に寄り添い、自然を感じながら穏やかに暮らせる家をつくりたいと考えています。
ココファミーユの家は、太陽の光や熱、風といった自然のエネルギーを取り入れ、エアコンなどの冷暖房機器に頼りすぎずに心地よく過ごせる設計。
光、風、空気の質、質感、そして素材。
それぞれが自然と調和するように設計し、小さなエネルギーで大きな心地よさを生む住まいを目指しています。
私たちは奈良の気候(6地域)に合わせ、Ua値0.46以下・C値0.5以下を標準としています。
数字だけを追うのではなく、「夏の蒸し暑さ」「冬の寒さ」にバランスよく対応できるよう設計。軒の出を大きくとり、自然素材の調湿性を活かし、無理なく、気持ちよく暮らせる性能を追求します。
家づくりは選択の連続。
性能もデザインも大切ですが、いちばん大切なのは「建てた後の暮らしが続くこと」。
私たちは、無理のない予算で、家族がずっと心地よく暮らせる“ちょうどいい家”を提案します。
「日々の暮らしを、いちばんのしあわせに。」
その想いを、これからも誠実にかたちにしていきます。