自然素材住宅・木と漆喰の家づくり.奈良・天理の工務店ココファミーユ.夢工房

自然素材住宅・木と漆喰の家づくり.奈良・天理の工務店ココファミーユ.夢工房

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2025年2月16日

家づくりで一番こだわりたい場所「キッチン」と考えている方へ

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

「家づくりで一番こだわりたい場所」として多くの方が挙げるのがキッチンです。特に注文住宅なら、間取りや収納、デザインまで自由に工夫できるため、理想のキッチンを実現するチャンスです。

 

この記事では「古いキッチンと最新のキッチンの違い」を交えながら、注文住宅ならではの間取りの工夫や人気キッチンメーカーの紹介、収納力と使い勝手の改善ポイントについて解説します。

 

 

古いキッチンと最新のキッチンの違い

 

 

 

デザインと素材の進化

古いキッチンではタイル張りの壁やステンレス製のシンプルなカウンターが一般的で、掃除がしにくいというデメリットがありました。最新のキッチンは、 北欧風デザインやカフェ風 など、デザイン性が大幅に向上。人造大理石やセラミックトップの天板は汚れに強く、お手入れも簡単です。

 

また手入れはかかりますが、個性を出していくというキッチンが増えていることも注目すべき点ではないでしょうか?

・お手入れを楽にしたい。

・自分たちが好きなデザインにしたい。

そんな本当に欲しいキッチンにする。

これが新しいキッチンのカタチかもしれません。

 

 

収納と機能性の向上

昔のキッチンは収納スペースが少なく、吊り戸棚が主流でしたが、最新のキッチンでは引き出し式収納が増えています。

これにより、鍋や調理器具を効率よく整理でき、取り出しやすさも抜群です。また、食器洗浄機やIHクッキングヒーター、浄水機能付き水栓など、家事を効率化する設備が充実しています。

 

 

 

注文住宅ならではのキッチン間取りの工夫

 

注文住宅なら、ライフスタイルに合わせて キッチンと間取りを自由に設計 できます。

 

アイランドキッチンで家族との会話を楽しむ

リビングと一体化したオープンキッチンは、家族やゲストとの会話を楽しみながら料理ができるのが魅力です。
アイランドキッチンや対面式キッチンは特に人気で、ホームパーティーを開く機会が多い方にぴったり。

 

 

 

パントリーを取り入れて収納力アップ

食品や調理器具を一括収納できる パントリー を取り入れることで、収納力が格段にアップします。
ウォークインタイプのパントリーや可動棚を取り入れれば、整理整頓がしやすくなります。

 

 

家事動線を意識した間取り

キッチン・洗面室・浴室を近くに配置することで、家事の効率がアップします。
忙しい毎日を少しでも楽にするために「家事動線を短くする」 ことを意識して設計すると快適です。

 

 

収納力と使い勝手を改善するポイント

キッチンでのストレスを軽減するには、収納と使い勝手が重要です。

 

引き出し収納でデッドスペースを減らす

シンク下やコンロ下のスペースも引き出し式にすることで、収納力が飛躍的に向上します。大きな鍋や家電も簡単に収納できます。最新のキッチンは大きく収納力を上げています。

https://jp.toto.com/products/kitchen/crasso/

 

 

コンセントやゴミ箱の配置にこだわる

調理家電が増えても困らないように コンセントの数や位置を計画 しておきましょう。また、ゴミ箱を引き出し内に収納することで見た目もすっきりします。

 

クリナップ https://cleanup.jp/select/knowledge/article-019/

 

 

注文住宅では 「家事動線」「収納力」「デザイン」 を自由にカスタマイズできるのが魅力です。特にキッチンは、家族が集まる大切な場所だからこそ、間取りや設備にこだわって理想の暮らしを実現しましょう。

 

「キッチンを中心に家づくりを考える」という視点を取り入れることで、毎日の生活が快適で楽しいものになります。これから家づくりを検討されている方は、ぜひ今回のポイントを参考にしてみてください。

 

 

 

2025年2月6日

セルロースファイバーとグリーンビルドについて

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。先日ルレーヴにて訪問いただきました岡田早代さんが特任研究員をされている自然エネルギー財団の記事を読んで作成しました。

 

岡田早代さんの記事URLは記事末に添付しています。
ぜひ、併せてご覧になってください。

 

 

弊社では断熱材にセルロースファイバーを使用しています。

上はセルロースファイバーを吹込み中ですき間なく施工できます。
下はセルロースファイバーを吹き込む前に不織布を張っているところです。
そしてミドリノハシラ

 

セルロースファイバーは、一般的なグラスウールやウレタン系の断熱材とは異なり、熱容量が高い という特性を持っています。そのため、室内の温度変化が緩やかになり、夏は涼しく、冬は暖かい 快適な空間をつくることができます。

イメージとしては、土鍋と鉄鍋 の違いに似ています。鉄鍋は熱くなるのも冷めるのも早いですが、土鍋はじっくり温まり、ゆっくり冷めます。セルロースファイバーの断熱性能はまさにこの特性を持ち、

 

セルロースファイバーには断熱性以外にも

・朝晩の冷え込みを和らげる

・昼間の暑さを抑える

 

といった効果が期待できます。さらに

吸湿性 で湿気を調整し、カビや結露を防ぐ

防虫性 に優れ、害虫を寄せ付けない

防音性 が高く、静かな住環境を実現

といった、日々の暮らしを快適にする機能も備えています。

 

 

 

セルロースファイバーとグリーンビルド

こうした優れた性能を持つセルロースファイバーですが、近年さらに注目を集めているのが、 「グリーンビルド(Green Build)」 という考え方です。

 

グリーンビルドとは?

・環境に配慮した建築を行う

・資源を有効活用する

・エネルギー効率を高める

・健康的な住環境を提供する

といった 持続可能な家づくり を目指す理念のことです。セルロースファイバーはこの理念にぴったりの断熱材です。

例えば、環境負荷Co2においても

 

 

各断熱材CO₂排出量の比較

家を建てる際、断熱材の製造時に発生するCO₂の量は環境負荷に大きく影響します。代表的な断熱材のCO₂排出量を比較すると、

断熱材の種類 CO₂排出量 (kg-CO2/㎡)
セルロースファイバー 約2~3
グラスウール 約5~10
ロックウール 約6~12
ポリウレタンフォーム 約15~30
押出ポリスチレンフォーム(XPS) 約25~40

このように比較すると、セルロースファイバーは 環境負荷が低い ことが分かります。

(参考】日本化学工業協会資料 事例6_住宅用断熱材

 

 

こどもの未来へつながる家づくり

私たちが今つくる家は、次世代の子どもたちへと受け継がれていきます。環境に優しく、健康的で、長持ちする家を建てることは、未来の暮らしを守る大切な一歩です。

 

私たちが大切にするポイント

✅ 環境に配慮した 自然素材の建材 を選ぶ

✅ 健康にやさしい 住空間をつくる

✅ 世代を超えて住み継げる 耐久性の高い家を建てる

✅ 省エネ性能を重視し、電気代の節約にも貢献

✅ 自然の力を活かし、光や風を取り入れた設計を採用

 

また、住まいの設計においても グリーンビルドの理念 を大切にし、環境にも家計にもやさしい家づくり を実現しています。

 

住み継がれる家をつくるために、家は一度建てたら終わりではありません。数十年先まで快適に住み続けられるかどうかが重要です。

私たちは、セルロースファイバーやミドリノハシラ、制振工法など高い耐震性と耐久性を備えた構造に長く住み続けられる普遍的なデザインを大切にし、お客様とともに住まいを育てていくことを目指しています。

 

私たちが提供する家が、未来の子どもたちにとっても安心できる場所となり、 持続可能な暮らしを支える存在 となることを願っています。未来の日本の家づくりが、もっと環境にやさしく、住み心地の良いものへと進化していくことを願っています。

 

 

 

写真出典:自然エネルギー財団

 

建築業界、勝負の10年をグリーンビルドにみる

https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20250205.php

「グリーンビルド国際会議+エキスポ※」報告(フィラデルフィア)

※このイベントは、建築業界の未来を描くための重要な場として、世界中から18,000人以上の専門家が一堂に会し、脱炭素化、エンボディドカーボン削減、建材のサーキュラリティー、そして自然生態系の保全が特に注目を集めた。(本文)

 

 

2025年1月29日

未来を守る家づくり:建築基準法改正と新しい暮らしの基準

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

奈良に住んでいると、つい災害のリスクを忘れてしまいがちですよね。でも、日本では能登地震や熊本地震、阪神大震災など、多くの人々が地震で日常を奪われる経験をしてきました。大切な家族や住まいを守るために、私たちは今、真剣に考え始める時期に来ています。

 

2025年4月、建築基準法の改正により、「4号特例」が大幅に縮小されます。そして2030年代には、住宅でも構造計算が義務化される検討がはじまっているそうです。この改正は、安心して暮らせる家を未来の「当たり前」にするための大きな一歩と言えます。

 

 

変わる建築基準法~耐震性と断熱性の向上へ

建築基準法は、住宅を新築・増築する際の最低限の基準を示したものです。
古い法律と言うのは変えにくいものだそうです。

法律はその時代の社会状況や文化を反映しています。古い法律の場合、当時の価値観や状況に基づいて作られているため、それが現在の社会と合わなくなっても、長年続いてきた慣習や考え方を変えるのは難しいことがあります。

 

 

 

例えば、「4号特例」は戦後の住宅不足を背景に設けられた制度で、多くの業者がこの仕組みを前提に事業を行ってきました。そのため、改正すると業界全体に大きな影響を及ぼすことになります。

 

これまでは品確法や省エネ法など、他の法律で補完していましたが、2025年4月からは断熱性が義務化され、2030年には現在のZEH(ゼロエネルギーハウス)水準が最低基準になります。

家を暖かく保つための断熱材が多く入る家では重くなることで耐震性の計算方法も見直されます。これが「4号特例縮小」の背景です。具体的には、耐力壁が増えることで、より強固な家が求められるようになります。

 

 

 

「4号特例」って何?戦後から続く特例制度

「4号特例」は、1950年の建築基準法で導入された制度です。当時、戦後の住宅不足を解消するために、簡略化された基準で家を建てることが認められました。しかし、これが75年以上も続き、現在も利用されているのです。

 

住宅ローンを組んで購入した家が、耐震性などの安定性を十分に検討されずに建てられている現状に対し、国はようやく本格的な改善に動き始めています。

 

当時、一万円札はなく最高単位のお札は1000円札だった時代と言えば恐ろしく昔の時代だったことが分かってもらえると思います。

  • 発行開始日:昭和25(1950)年1月7日

私たちの取り組み~未来の基準を今の標準に

弊社では、1棟1棟に対して「許容応力度計算」を行い、耐震等級3や制振ダンパーを標準仕様としています。

大地震が起きた場合でも家族が安心して暮らせる家を提供するために、地震保険に頼るだけでなく、建物の設計や性能で最大限の安心を確保する方法をご提案しています。

4号特例完全廃止はまだ時間がかかる。

法整備が整う前だからこそ、私たちは将来の「当たり前」を今の基準にしています。地震に備える安心の家づくりを、ぜひ一緒に考えてみませんか?

「大切な家族が笑顔で暮らし続けられる家」
その夢を、現実にするお手伝いをさせていただきます。

 

 

 

2024年12月13日

「GX志向型住宅を建てる」とは?

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

最近では「ZEH」という言葉が一般的になり、新しい基準の登場が予想されていました。その中で注目されているのが、「GX志向型住宅」です。
この記事では、GX志向型住宅の特徴や背景についてわかりやすくご紹介します。

 

ZEH(ゼロエネルギー住宅)とは?

まず、ZEHの基本的なポイントをおさらいしましょう。

 

 

  • 断熱等級:「5以上」
  • 一次エネルギー消費量(冷暖房、給湯、換気、照明)の20%以上削減(省エネ基準比)
  • 太陽光発電などでエネルギーを創出し、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロにする

 

なお、2025年までに省エネ基準がZEH基準に引き上げられる予定です。ZEHは、省エネと創エネを両立した住宅として普及が進んでいます。

 

 

 

GX志向型住宅とは?

次に、2024年から新たに導入される「GX志向型住宅」についてです。

 

  • 断熱等性能等級:「6以上」
  • 一次エネルギー消費量の35%以上削減(省エネ基準比)
  • 太陽光発電など再生可能エネルギーを活用し、一次エネルギー消費量を100%以上削減

 

この基準はZEHをさらに進化させたもので、環境への配慮がより一層求められる住宅です。

 

 

 

LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは?

LCCM住宅は、住宅のライフサイクル全体でCO2排出量をマイナスにすることを目指した住宅です。

 

 

具体的には、以下の要素を含みます:
– 建築資材の製造・運搬時
– 建築プロセス
– 解体・廃棄時

LCCM住宅は、ZEHのように「暮らしている間」だけの環境配慮ではなく、住宅全体の長寿命化やエネルギー効率を重視しています。ただし、日本では建築資材製造時のCO2排出量などに関する整備が進んでおらず、現状では普及が遅れています。

 

 

 

環境省が発案した「GX志向型住宅」

2025年に「子育てグリーン住宅支援事業」を通じて、「GX志向型住宅」を初めて知った方も多いのではないでしょうか?環境省が主導するこの取り組みは、従来のZEHや長期優良住宅とは異なり、「脱炭素」を強く意識した住宅です。

GXとは、「グリーントランスフォーメーション」の略で、住宅分野における脱炭素化を目指しています。

 

 

 

真の「グリーントランスフォーメーション」を実現するためには、最新の設備だけでなく、LCCM住宅のように耐久性やメンテナンスの負担を軽減する工夫が求められます。

ココファミーユが目指すのは、「住み継ぐ家」。
長く愛され、次の世代へと住み継がれる家づくりを大切にしています。

良い家を共に建てていきましょう。

モデルハウスやお家づくり勉強会にご参加ください。

 

 

2024年12月3日

家づくりと家具・インテリアの関係を考察

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

新しい家での生活を思い描くとき、家具やインテリアの選定は、家そのものと同じくらい重要な要素です。
間取りや収納スペースだけでなく、家具の配置やスタイルが暮らしやすさや快適さに大きな影響を与えるからです。

 

https://flymee.jp/category/dining-table/nordic/

株式会社フライミー ECサイト

 

例えば、リビングのテーブルひとつをとってみても、その大きさや形状、配置場所によって空間の使いやすさが大きく変わります。

また、ソファやチェアなどの配置は、家族がどのように過ごすかに直結します。食卓やカウンター周りでは、動線や収納の便利さが重要です。これらの選択は、単に「家具を置く」という行為ではなく、住む人々のライフスタイルを反映した計画の一部となります。

 

 

 

家具・インテリアを決めるタイミングはいつがベスト?

 

家づくりのプロセスにおいて、家具やインテリアを考え始めるタイミングは非常に重要です。

以下のようなタイミングで具体的に検討を進めるとスムーズです。

 

 

1. 間取りが固まる前

 

家具のサイズや配置を考えずに間取りを決定してしまうと、後から「この家具が置けない。」「通路が狭い」という事態になりがちです。

 

特に、テーブルやソファなど大型の家具を検討している場合は、間取り設計の段階でイメージを共有しておくことが大切です。
今使っているものを新しい家でも使う場合は、そのサイズを。
引越しを期に買い替える場合はどれぐらいのサイズにするかはお伝えいただくとスムーズになることでしょう。

 

 

2. 内装を決めるタイミング

 

床材や壁紙、照明などの内装デザインを決める際、家具やインテリアのテイストを同時に考えることで、空間全体の統一感を出すことができます。

例えば、ナチュラルテイストの家には無垢材の家具が、モダンテイストの家にはシンプルで直線的なデザインの家具がマッチします。

 

テーブルの脚の太さや素材などを考えれば、少し硬めの床材を選ぶ方がいいなど検討の選択肢は広がり、集約されるでしょう。

 

 

 

3.住宅ローンの申し込み時

 

住宅ローンの借入金額を考える上で、頭金に捻出する費用と家具の費用について考えるタイミングが来ます。

買い替えを考えている場合は、家具の費用を住宅ローンに含めることもできる銀行も増えています。

家具の購入費用についてはお家づくりの費用と併せて考えることをオススメします。

 

 

 

4.収納を考える時

 

これは間取りのときに考えるのと似ていますが。
お家づくりに成功される方は収納計画でも成功されている方が多いです。

賃貸のように収納が少ないお部屋に住んでいると家具は多くなりがちです。
収納する家具は間取りで解決し、魅せたい家具を多く選ぶことで片付けがしやすくこぎれいでつくり込まれた家になります。

 

これは特におすすめです。
お家を完成すると不要な収納家具を捨てるお客様も多くいらっしゃいます。ぜひ、ご参考にして下さい。

 

 

家具・インテリアから暮らしをデザインする

家づくりは単に建物を設計することではなく、そこに住む人たちの暮らしをデザインします。家具やインテリアを考えることで、家全体の雰囲気や生活のしやすさが大きく変わります。

例えば、家族が集まるリビングでは、リラックスしやすいソファとテーブルを中心に考えることで、自然と家族が集まりやすい空間が生まれます。また、キッチン周りの収納や作業スペースは、料理のしやすさや片付けの効率に直結します。

 

「この家で、どんな暮らしをしたいか?」
この問いをご家族全員で話し合いながら、家づくりと家具をあわせて選んでいくことが理想的な家づくりの第一歩です。

 

 

打ち合わせの中で見つけていきましょう。

家づくりに家具やインテリアの検討まで含めるのは、
少し難解に思うかもしれません。

それは打ち合わせのなかで「この家で、どんな暮らしをしたいか?」と言うのはしっかりと見えてきます。

何度も打ち合わせを重ねながら本当に建てたいお家を建てましょう。

 

 

まずは家と家具の関係を体感いただくのもひとつの選択肢です。
モデルハウスもお気軽にご覧になってください。

 

 

 

 

2024年11月24日

継ぎ目のない外観の家を目指したい方へ 湿式工法

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

 

先日、お客様に
「ココファミーユさんの家は継ぎ目のない家が多いですね。」
と評してもらいました。

継ぎ目とはサイディングを張った際にできる↓これのこと

 

サイディングのつなぎ目が嫌なんです!我が家がたどり着いたサイディングのつなぎ目対策

 

奥様は継ぎ目のない家がいいということでお家を探しておられたそうで、でもネットで検索するといっぱい情報がでてしまいよくわからなかったというお話もされていました。

そこで今回は継ぎ目のない家のつくる方法を紹介したいと思います。

 

 

 

海外の街並みがキレイな理由

キレイな海外の街並みなどを見てみると継ぎ目のない家が多いことに気づきます。

 

チェスキー クルムロフ(チェコ)
https://maps.app.goo.gl/12jNEtwjzZT7Vssz7

 

ビバリー・クレスト
https://maps.app.goo.gl/Jg2pd1hGYNVaxYeF9

 

 

 

継ぎ目のない仕上がり湿式工法

漆喰を想像するとわかりやすいかもしれません。
湿式は漆喰だけでなくモルタルなども含まれ、現地で施工する方法になります。

 

特徴 説明
材料の性質 モルタル、コンクリート、漆喰などを使用。
施工後に硬化するまで時間がかかる(水分が蒸発して固まるため)。
施工場所 現場での施工が主流。
仕上がり 継ぎ目が少なく、一体感のある仕上がりになる。
防水性・密閉性 防水性や気密性が高い。
施工環境への影響 施工中に湿度が高いと乾燥が遅れる場合がある。

 

 

ココファミーユでは外壁専用漆喰を使用

 

ココファミーユでは、外壁に湿式工法の漆喰を標準仕様として採用しています。漆喰仕上げは、継ぎ目のない美しい外観を実現できる点で、多くのお客様から高く評価されています。

特に、当社で使用しているスイス漆喰「カルクファサード」は、石灰の比率が非常に高いため、静電気が発生しにくい特長があります。その結果、汚れが付きにくく、経年劣化も起こりにくい耐久性に優れた外壁が仕上がります。

また、漆喰の外壁について「汚れやすいのでは?」というご心配の声をいただくことがありますが、漆喰は強アルカリ性であるため、カビの発生を抑制する効果があります。これにより、清潔で美しい外観を長期間保つことができます。

 

 

 

カルクファサード

カルクファサードは、天然素材をベースとした外壁仕上げ材で、美しい質感と高い耐久性を兼ね備えています。その主成分は石灰(カルシウム)で、自然素材ならではの温かみのある仕上がりが魅力です。特に、ヨーロッパの伝統的な建築様式に多く見られる素材で、時が経つほど味わい深い風合いを持ちます。

 

 

自浄化

カルクファサードは、水分を含むと表面に吸湿と乾燥を繰り返す性質があります。このプロセスにより、表面の汚れが雨水とともに自然に洗い流されます。このため、長期間にわたり美しい外観を保つことが可能です。

 

防カビ・防菌性

石灰のアルカリ性には、防カビ・防菌効果があり、外壁にカビや藻が生えにくくなります。湿度の高い環境でも清潔な状態を維持できるため、特に日本の気候に適しています。

 

 

STO ロートサン

ドイツのSTO(シュトー)社が提供する高性能な外装仕上げ材です。主に外壁用の仕上げ材として使用されており、耐久性、意匠性、そしてメンテナンス性に優れています。「ロートサン」は特に耐候性や汚れにくさを追求したラインで、厳しい気候条件下でもその美しい外観を長期間維持することが可能です。

 

ハイドロファシリティ(疎水性)
表面が疎水性を持っているため、雨水が汚れを巻き込みながら流れ落ちます。この「セルフクリーニング効果」により、外壁に汚れが蓄積しにくくなっています。

 

 

 

歴史のある湿式工法

湿式は古代ローマ神殿パンテオン
ローマン・コンクリート

 

ギリシャ・サントリーにの景色
西洋漆喰

 

 

 

住み継ぐ家へ

STO ロートサンやカルクファサードといった湿式工法による最新の外壁仕上げ材は、職人の手仕事によって丁寧に仕上げられるため、その質感や性能が非常に高く、美しい外観を長期間保つことができます。

これらの素材は、見た目の美しさだけでなく、耐候性や汚れにくさ、透湿性といった機能面でも優れており、住む人に快適な住環境を提供してくれます。

 

これらの外壁材を選ぶ理由の一つとして、私たちの「住み継ぐ家」というコンセプトがあります。家は単に住むための空間ではなく、家族の歴史を刻み、次の世代に受け継がれていく大切な存在です。
使いつぶす家ではなく、人の人生よりもはるかに長い寿命をもった家を建てることが劣化の不安を感じることなく暮らし続けられる家になります。

 

外壁材には、耐久性や美観、そして環境への配慮といった価値が求められます。湿式工法で仕上げられる外壁材は、その一つ一つの特性が、住まい手の暮らしを豊かにする。

良いものを長く使う暮らしは家にも言える話ではないでしょうか?

2024年11月17日

2025年4月、耐震基準改正と劣化に強い「緑の柱」

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

2025年4月に建築基準法が改正され、耐震基準が変わります。
地震に強い家を本気でつくる仕組みがやっと進み始めた感がでてきました。

しかし、耐震性能だけでなく劣化しにくく性能低下を抑えることで耐震不安にならない家をつくることができます。

 

耐震性と耐久性を叶える「緑の柱」

家づくりの基盤となる木材に、私たちは「緑の柱」を採用しています。
特殊な薬剤を加圧注入した緑の柱は、土台だけでなく1階の柱全てに使用され、防腐・防蟻効果を半永久的に維持。再施工が不要で、メンテナンスフリーな住まいを実現します。

 

 

 

緑の柱の防蟻成分

防蟻成分には銅化合物などの安定した天然資源が使われており、揮発や劣化の心配がありません。そのため、壁内部も長期間にわたって安心です。

耐震設計の要となる木材の耐久性を最大限に引き出す「緑の柱」は、シロアリ対策=地震対策でもあるのです。

 

 

 

シロアリ対策で地震被害を軽減

一般社団法人東京都建築士協会
http://coretokyoweb.jp/?page=article&id=796

 

実は、「シロアリ被害・腐朽あり」とされた家屋の9割が地震で全壊している一方で、「シロアリ被害・腐朽なし」の家屋の全壊はわずか2割。さらに、5割以上の家屋が軽微な被害で済むというデータがあります。

シロアリ対策がそのまま地震対策につながることが明らかです。「阪神淡路大震災」のような悲劇を繰り返さないためにも、これから家を建てる皆さまには、ぜひこの重要な認識を持っていただきたいと願っています。

 

 

2025年4月、耐震基準が改正されます

耐震性能を高めるため、2025年4月の建築基準法改正では「46条壁量規定」が見直され、壁や柱の量が現行基準よりも増えることが決まりました。

この改正の背景には、熊本地震での長期優良住宅の倒壊事例があります。壁量計算で耐震等級2の認定を受けた住宅が倒壊したことが問題視され、より安全な建物づくりを目指して改正が進められています。

 

 

壁量計算と構造計算の違い

壁量計算では基礎的な耐震性を確保しますが、構造計算(許容応力度計算)ではより精密な計算が行われます。構造計算ではこれらを精密に検討するため、より高い耐震性能が実現します。

 

耐震等級が計算方法で実際の耐震性が大きく違ってしまっていることを今回の改正で是正される予定です。

 

 

ココファミーユ|夢工房の取り組み

ココファミーユ|夢工房では、すべての建物で構造計算(許容応力度計算)を実施し、耐震等級3を標準仕様としています。このため、2025年4月の法改正後も設計に変更はありません。

広々としたリビングや大きな窓など、デザインの自由度を維持しつつ、安心・安全な住まいを提供します。

 

耐震性を備えた家は、大地震が発生しても軽微な損傷で済み、修復すれば住み続けられる可能性が高くなります。特に構造計算(許容応力度計算)耐震等級3の家は、万が一の大地震にも家族の日常に戻りやすくなり、その修復工事も抑えられるため経済的負担も軽減してくれます。

将来にわたって安心して暮らしていける家をぜひご検討ください。

奈良のおうちづくりをお考えの際はココファミーユ|夢工房にぜひご相談してください。

 

まずはモデルハウスで体感いただけたらと思います。

 

 

2024年11月11日

地震への最大限に備えたい方へ

天理市のココファミーユでは、「許容応力度計算」を用いた耐震等級3の家づくりを行っています。これは、地震に強い住宅を求める方はもちろん、「耐震性は本当に必要なの?」と疑問に思う方にも読んでいただきたい内容です。

 

熊本地震から学ぶ耐震性の重要性

2016年4月14日、熊本県を震源とする大きな地震が発生し、益城町では震度7の揺れが記録されました。さらに、その2日後にはマグニチュード7.3の地震が再び起こり、同じく震度7を観測しました。この地震で、多くの命が失われ、家屋の損壊は約14万棟に上りました。

特に注目すべき点は、一度目の地震でダメージを受けていなかった家が二度目の地震で倒壊したことです。このことから、家を選ぶ際には耐震性が非常に重要であることがわかります。

 

 

耐震等級の違いが被害に与える影響

 

https://www.mlit.go.jp/common/001155088.pdf

熊本地震の被害から見える築年数の影響

熊本地震の教訓として、耐震等級の違いだけでなく、築年数が古い住宅ほど被害が深刻であることも明らかになりました。時間の経過により、建物は劣化し、強度が低下します。

湿気や虫害、自然な素材の経年変化によっても耐久性が損なわれるため、住宅の定期的なメンテナンスやリノベーションは重要です。そして、もともと劣化を抑える長耐久な躯体で家を建てることがとても重要です。

 

 

 

地震に対処するための特別な取り組み

ココファミーユでは「制振ダンパー evoltz」という装置を導入しています。この装置は、地震の揺れを吸収し、揺れを軽減することで、地震後の余震にも効果を発揮し、建物の疲労を抑えます。設置後は壁や断熱材の中に収まるため見えませんが、長期間メンテナンス不要で効果を発揮し続けます。

 

 

また、「ミドリノ柱」という腐らない柱材を採用している点も特徴です。この柱は、長期間にわたり強度と耐久性を保ち、特に湿気の多い日本の気候に適しています。これにより、家全体の寿命が延び、長く安心して住むことができます。

 

ココファミーユ|夢工房は、経年による劣化を抑えた上で耐震等級3を標準仕様とし、精密な「許容応力度計算」と制振ダンパーなど先進的な制振技術を組み合わせた家づくりを行っています。

地震への最大の備えとして、長く安心して暮らせる住まいを提供することを大切にしています。

 

2024年11月2日

「間取り迷子をこだわりで乗り切り完成したお家」お施主様インタビューと感謝

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛ける「ココファミーユ|夢工房」です。お引越しが無事に完了し、念願のマイホームで新しい生活をスタートされたお施主様にインタビューのご協力をいただきました。

 

家づくりのご感想を伺い、こだわりが詰まった空間でご家族皆さまが毎日を快適に、笑顔で過ごされている様子を拝見し、私たちも心から嬉しく思います。

 

お施主様が「家づくりが楽しかった」とおっしゃってくださったこと、また「こだわりが実現して満足している」と話してくださったことは、私たちにとって何よりも大きな励みでした。

収納や動線、広々としたリビングや吹き抜けのあるダイニング、家族みんなが心地よく過ごせる空間が実現したのも、お施主様のこだわりたい想いを共有しカタチにしていきました。

 

強いこだわりは時に家づくりの過程では「間取り迷子」になり、たくさんのアイデアが生まれては見直すということもありましたが、最終的に理想の形にたどり着けたのは、お施主様のこだわりと情熱、そして根気よくご協力いただけたおかげです。

また、照明やスイッチ、キッチンの高さや収納、壁掛けテレビ配線まで細かく一つひとつの要望に応えていくことが、お施主様にとって快適な暮らしの実現につながったと伺い、家づくりの原点に立ち返る思いでした。

 

最後になりましたが、インタビューのご協力をいただき、また温かいお言葉をたくさん頂戴できたことに心から感謝申し上げます。今後も、お住まいのサポートはもちろんのこと、いつでもお力になれるよう、私たちも近くで見守り続けたいと思います。

お家づくりを検討されている皆様も、ぜひ一緒に「家づくりの楽しさ」を体験していただければと思います。

 

2024年10月18日

熱容量と断熱性能の最適なバランス|セルロースファイバーの家

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛ける「ココファミーユ|夢工房」です。私たちが目指すのは、住まいの快適性を最大限に引き出すことです。そのためには、断熱性能が非常に重要な要素となります。

 

断熱性能の基本

断熱性能は、住宅の快適性を保つために必要不可欠な要素です。断熱性能を高める方法としては、窓などの開口部を高性能にし、断熱材をより高性能に、かつ多く入れることが挙げられます。

 

このプロセスは、人が服を着ることに例えられます。厚着をして毛布にくるまるように、住宅も外部の寒さや暑さから身を守る必要があるのです。また、外気の影響を抑え、空調を利用して室内の温度を調整する考え方でもあります。

 

 

例えば、24時間空調を前提とする暮らし方であれば、ある程度の快適さは保たれるかもしれません。しかし、気温が高い時には冷房を、寒い時には暖房を使うというライフスタイルを好む方も多いでしょう。このような状況下で重要なのが、断熱材の「熱容量」と「比熱」です。

 

 

 

熱容量と比熱とは?

熱容量とは、物質が熱を蓄える能力を示す指標であり、住宅の温度管理において非常に重要な役割を果たします。

一方、比熱は物質がその温度を1度上昇させるために必要な熱エネルギーの量を表します。比熱は単位質量あたりの熱容量で、SI単位はジュール毎キログラム毎ケルビン(J/kg・K)です。

 

C=m⋅c

C:熱容量
m:物質の質量
c:比熱

 

このように、熱容量は物質の質量と比熱の積として計算されます。

 

断熱性能との関係

実は、断熱材の性能が高くても、熱容量が低い素材では、外気の温度変化に対して室内温度が敏感に反応してしまいます。これにより快適性が損なわれる恐れがあります。

 

熱容量が大きい素材は、同じ量の熱を加えても温度が上昇しにくいため、安定した温度を保つことができます。一方で、熱容量が小さい素材では、少しの熱で温度が大きく変動します。

熱容量を持った家では、一定に保たれた熱エネルギーをしっかりと断熱することが重要です。これにより、朝晩の温度差を緩和し、室内の温度を一定に保つことが可能となります。

 

 

熱の位相と快適な住環境

熱の位相とは、熱エネルギーの流れが物質の温度とどのように関係しているかを示します。

熱容量のある断熱材で作られた住宅では、温度の変動が穏やかになり、快適な住環境が実現できます。特に、セルロースファイバーは、断熱性能と熱容量のバランスが取れた理想的な断熱材です。

 

位相が進む?遅れる? 交流回路のコイルとコンデンサーの位相差

 

上記は高校物理で学ぶ電圧の位相と似ていますね。

 

 

 

セルロースファイバーの特性と重要性

セルロースファイバーは木材を原料として作られる自然素材の断熱材です。非常に良好な熱容量を持っているため、外気の温度変化に対して緩やかに反応し、室内の温度を安定的に保つことができます。この特性により、居住者は快適な生活環境を享受し、エネルギー効率も向上します。

 

奈良のように冬は朝晩の冷え込みが厳しく、夏は盆地特有の熱がこもりやすい地域には最適な断熱材です。寒冷なヨーロッパと同じ緯度に位置するアメリカのさまざまな地域でも、セルロースファイバーのシェア率が高いことが観察されています。これらの地域では、外気の影響を受けにくい環境において、セルロースファイバーの優れた断熱性能と熱容量のバランスが、居住者にとって非常に効果的であることが示されています。

 

奈良は、四季の変化が明確で、冬は寒く、夏は暑い地域です。このような気候の中で、セルロースファイバーを使用した住宅は、外気温の変動に対して室内温度を一定に保つことができ、エネルギーの消費を抑える効果があります。

 

私たちが推奨するセルロースファイバーは、断熱性能と熱容量のバランスが取れた理想的な選択肢として、多くの住宅で採用されています。断熱性に熱容量の規定が含まれるかは今後の課題ですが、将来にわたって住み継いでいける家を建てるために、ぜひセルロースファイバーのココファミーユの家をご検討ください。

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