奈良県天理市で自然素材と快適な暮らしを提案するココファミーユ|夢工房スタッフです。
皆さん、朝起きるのがツライと感じることはありませんか?
「あと少しだけ寝ていたいな」と思うこと、多いですよね。そして、前の晩になかなか寝付けなかったり、眠りが浅かったりすることも。そんな睡眠に関するちょっとした問題、解決したいですよね。
そこで今回は、自宅でできる、睡眠の質を向上させる方法について調べてみました。
睡眠で悩む人は多い
厚生労働省の調査によれば、成人の約20%が毎日のように睡眠に何かしらの問題を感じているという結果が出ているそうです。そして、「不眠症」や「過眠症」、「概日リズム睡眠障害」など、さまざまな症状が睡眠を妨げる可能性があることがわかっています。
睡眠で悩んでいない人にとっては睡眠はあまり難しいことに感じないかもしれませんが、実に多くの人が悩んでしまっていることなのです。
家ができる睡眠改善
家ができる睡眠の質改善策は案外多いんです。ただし、睡眠の質については個々の感じ方が大きく影響するので、一概には言えませんが、、
今後、医療と建築がもっと近づくことを望みます。
今回は、以下の3つの観点から、睡眠の質を向上させる方法を考えてみました。
- 朝晩の冷え込みが少ない家では、より良い睡眠が得られるのか?
- 音の少ない家では、睡眠が中断されることなく良い睡眠が得られるのか?
- 木の内装を利用すると、不眠症の問題が減少するのか?
朝晩の冷え込みが少ない家では、より良い睡眠が得られるのか?
まず、朝晩の冷え込みについて。1981年の研究では、寝ていても寒さや暑さを感じてしまい、それが睡眠の質を悪化させる可能性があると報告されています。
特に、冷え込みや寒さにより、家の断熱性が十分でないと睡眠が途切れがちになりますよね。
また、「高断熱住宅への転居が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響」という研究では、断熱等級6.7の住宅に住むと睡眠の質が大幅に改善されたとされています。これを見ると、寒さや暑さは特に女性の睡眠の質に大きな影響を及ぼす可能性があるようです。
高断熱住宅への転居が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響
石井 朱音, 伊香賀 俊治, 福島 富士子, 富岡 由美, 峰 友紗, 大橋 桃子
https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/89/817/89_123/_article/-char/ja/
さらに、「高断熱住宅への転居が子育て世代の女性の健康に及ぼす影響」によると、断熱等級6.7の住宅では睡眠の質が大幅に改善されたとの報告があります。これを見る限り、温度による睡眠の質への影響は男性よりも女性の方が大きいようです。
音の少ない家では、睡眠が中断されることなく良い睡眠が得られるのか?
音刺激による睡眠の中断は、睡眠の質を大きく損なう可能性があります。特に、外部からの音や室内の間取りの問題が大きく関与しています。これらの問題を適切に解決することで、音による睡眠の中断を最小限に抑え、質の高い睡眠を確保することが可能となります。
- 外部からの音: 交通の騒音、建設現場の騒音、近隣の騒音など、外部からの音が睡眠を中断させます。これに対応するため、気密性の高い住宅や特に窓や換気口などの音の侵入を許しやすいところにしっかりと対応することで外部からの音の侵入を防ぐことができます。
- 室内の間取りの問題: 家族間のライフスタイルの違いも睡眠の質に影響を与えます。例えば、遅くまでテレビを視聴する人と早寝する人が近い空間にいると、睡眠を妨げる可能性があります。これに対応するため、間取りに工夫をし、寝室を家の静かな部分に配置することが有効です。また、音が他の部屋へ伝わらないようにするため、遮音材や音を吸収しやすい木材などを壁に追加することも一つの解決策です。
木の内装を利用すると、不眠症の問題が減少するのか?
木の内装が睡眠の質に良い影響を与える可能性があることが示されています。木材を使用した環境は、安心感を提供し、リラックスできる空間を作り出すため、睡眠の質への良い影響が期待できます。
- 自然な環境の再現: 木材は自然素材で、人々を自然に近づける効果があります。研究結果から、自然の要素に囲まれた環境にいるとストレスが減少し、リラクゼーションが促進されることが分かっており、これが睡眠の質を向上させる可能性があります。
- 空気の質の改善: 木は湿度を調節する性質を持っており、室内の湿度が適度に保たれます。これにより、呼吸が楽になり、より深い睡眠を得る可能性があります。
- 音の吸収: 木材は音を吸収する性質も持っており、室内の騒音レベルを低下させます。これにより、睡眠中断が少なくなる可能性があります。
- 視覚的な温かみと安心感: 木の内装は温かさと安心感を提供し、これが心理的にリラックスを促し、睡眠の準備を整えるのに役立ちます。
良質な睡眠を得るためには、自宅でできる環境改善が重要です。朝晩の冷え込みを抑えること、音刺激を最小限に抑えること、そして木の内装を利用すること。これらが睡眠の質を向上させる可能性があります。これらの改善策を自宅で試すことで、より良い睡眠を得られ、日々の生活の質を高めることができるでしょう。
お家ができることはたくさんあります。新築、リノベーションなどお家をより自分たちに寄り添わせてより良い暮らしに近づけてあげてください。