奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。先日ルレーヴにて訪問いただきました岡田早代さんが特任研究員をされている自然エネルギー財団の記事を読んで作成しました。
岡田早代さんの記事URLは記事末に添付しています。
ぜひ、併せてご覧になってください。
弊社では断熱材にセルロースファイバーを使用しています。
上はセルロースファイバーを吹込み中ですき間なく施工できます。
下はセルロースファイバーを吹き込む前に不織布を張っているところです。
そしてミドリノハシラ
セルロースファイバーは、一般的なグラスウールやウレタン系の断熱材とは異なり、熱容量が高い という特性を持っています。そのため、室内の温度変化が緩やかになり、夏は涼しく、冬は暖かい 快適な空間をつくることができます。
イメージとしては、土鍋と鉄鍋 の違いに似ています。鉄鍋は熱くなるのも冷めるのも早いですが、土鍋はじっくり温まり、ゆっくり冷めます。セルロースファイバーの断熱性能はまさにこの特性を持ち、
セルロースファイバーには断熱性以外にも
・朝晩の冷え込みを和らげる
・昼間の暑さを抑える
といった効果が期待できます。さらに
・吸湿性 で湿気を調整し、カビや結露を防ぐ
・防虫性 に優れ、害虫を寄せ付けない
・防音性 が高く、静かな住環境を実現
といった、日々の暮らしを快適にする機能も備えています。
セルロースファイバーとグリーンビルド
こうした優れた性能を持つセルロースファイバーですが、近年さらに注目を集めているのが、 「グリーンビルド(Green Build)」 という考え方です。
グリーンビルドとは?
・環境に配慮した建築を行う
・資源を有効活用する
・エネルギー効率を高める
・健康的な住環境を提供する
といった 持続可能な家づくり を目指す理念のことです。セルロースファイバーはこの理念にぴったりの断熱材です。
例えば、環境負荷Co2においても
各断熱材CO₂排出量の比較
家を建てる際、断熱材の製造時に発生するCO₂の量は環境負荷に大きく影響します。代表的な断熱材のCO₂排出量を比較すると、
断熱材の種類 | CO₂排出量 (kg-CO2/㎡) |
---|---|
セルロースファイバー | 約2~3 |
グラスウール | 約5~10 |
ロックウール | 約6~12 |
ポリウレタンフォーム | 約15~30 |
押出ポリスチレンフォーム(XPS) | 約25~40 |
このように比較すると、セルロースファイバーは 環境負荷が低い ことが分かります。
(参考】日本化学工業協会資料 事例6_住宅用断熱材)
こどもの未来へつながる家づくり
私たちが今つくる家は、次世代の子どもたちへと受け継がれていきます。環境に優しく、健康的で、長持ちする家を建てることは、未来の暮らしを守る大切な一歩です。
私たちが大切にするポイント
✅ 環境に配慮した 自然素材の建材 を選ぶ
✅ 健康にやさしい 住空間をつくる
✅ 世代を超えて住み継げる 耐久性の高い家を建てる
✅ 省エネ性能を重視し、電気代の節約にも貢献
✅ 自然の力を活かし、光や風を取り入れた設計を採用
また、住まいの設計においても グリーンビルドの理念 を大切にし、環境にも家計にもやさしい家づくり を実現しています。
住み継がれる家をつくるために、家は一度建てたら終わりではありません。数十年先まで快適に住み続けられるかどうかが重要です。
私たちは、セルロースファイバーやミドリノハシラ、制振工法など高い耐震性と耐久性を備えた構造に長く住み続けられる普遍的なデザインを大切にし、お客様とともに住まいを育てていくことを目指しています。
私たちが提供する家が、未来の子どもたちにとっても安心できる場所となり、 持続可能な暮らしを支える存在 となることを願っています。未来の日本の家づくりが、もっと環境にやさしく、住み心地の良いものへと進化していくことを願っています。
写真出典:自然エネルギー財団
建築業界、勝負の10年をグリーンビルドにみる
https://www.renewable-ei.org/activities/column/REupdate/20250205.php
「グリーンビルド国際会議+エキスポ※」報告(フィラデルフィア)
※このイベントは、建築業界の未来を描くための重要な場として、世界中から18,000人以上の専門家が一堂に会し、脱炭素化、エンボディドカーボン削減、建材のサーキュラリティー、そして自然生態系の保全が特に注目を集めた。(本文)