天理市・奈良市・大和郡山市を中心に自然素材と快適な暮らしを提案するココファミーユ|夢工房スタッフです。
住宅は気候風土に最適化されるべきです。
気候風土にあわせることで、快適になり、省エネにつながり、建物の耐久性が向上すると言われています。
では、気候風土とはなんなのか?
気候風土に適した高性能住宅とはなんなのか?
今回で考えていきたいと思います。
奈良(大和盆地)と山梨(甲府盆地)
夏の暑さが残る8月の下旬山梨県甲府市(甲府盆地)に行ってきました。
山梨県の建築家と意見交換も含めた交流をさせていただきました。
近くには山があり、
遠くに見えるのも山。
奈良の山よりは南アルプスの険しい山ではあるものの、
この囲まれている盆地感がなんとなく落ち着く。
山の子なんだなとつくづくだなと考えてしまいました。
山梨(甲府盆地)は奈良(大和盆地)と同じように盆地であり、海から離れた内陸にあるものですから、同じような気候なのか?
日帰りでの体感した気候は大きく違いました。
温度、湿度
同じ日であっても山梨(甲府盆地)と奈良(大和盆地)の気候風土には違いがあるようです。
気候風土とは
建築業界においては気候風土とは、「気候」と「風土」の2つに分解するとわかりやすいかもしれません。
①気候:気候は特定の地域における気象条件を指します。気温、降水量、湿度、風の強さ、日照時間などが気候を特徴づけます。建物の気候に合わせた設計は、住民が快適に過ごせるようにします。
②風土:風土は、ある地域や文化において、環境に適応し、その地域に合った建築様式、建材、技術が発展した結果としての文化や伝統を指します。風土は歴史的背景、地域の資源、文化的な習慣などを反映し、建築物の特性やスタイルに影響を与えます。
気候区分|断熱区分
北から南まで長い日本を気候によって区分したものは2つあります。
建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令における算出方法等を定める件 地域区分
https://www.mlit.go.jp/common/001500182.pdf
年間の日射地域区分
https://house.app.lowenergy.jp/img/help/02_env_chiki.pdf
気候温度と日射は地域であり、気候風土にあわせた住宅の提供が進められています。
最近よく聞くパッシブデザインなどもこの地域ごとの日射量などの検討がなされています。
湿度比較
日本の47都道府県の各都市の気温と降水量などの気象と気候に適した服装について情報発信してくれているサイトによると奈良(大和盆地)と山梨(甲府盆地)では湿度に大きな違いがあります。
https://japan.world-season.com/
奈良の月別相対湿度と不快指数の推移グラフ
甲府の月別相対湿度と不快指数の推移グラフ
折れ線が湿度(%:相対湿度)
奈良市は年間を通して70%から80%であるのに対して、甲府市は70%に達するのは7月だけ、
それ以外は奈良よりもぐっと低いことがわかります。
気候風土に合わせた住宅は奈良市と甲府市では違っていることがわかります。
各地域の最適な高性能住宅は違う
最適な高性能住宅の設計は、地域の気候風土を考慮に入れることがやはり大切。
今回比較することで改めて思うことができました。
比較的温暖で、一年を通して湿気が下がらない。
奈良にこそ最適な高性能住宅を検討していきたいですね。
夢工房|ココファミーユではセルロースファイバーで透湿する住宅を提供しています。
ぜひ、多湿な奈良での最適な暮らしについて検討いただけましたらと思います。
高性能住宅に快適な暮らしを求めるなら各地域の特性に対応した建築を心がけてあげてください。
夢工房|ココファミーユでは天理市内でモデルハウス建築中です。
建築中からその気候風土に合わせたこだわりをご覧になってください。