天理市、奈良市、大和郡山市を中心に、自然素材と快適な暮らしを提案するココファミーユ|夢工房スタッフです。冬が本格化し体調を崩しやすい時期になっていますね。
今回は健康について考えてみました。
「頭寒足熱」とは健康の基本であり、これは体の上部を冷やし下部を温めるというもの。
これが重要なのは、人間の体は頭部が冷えると体全体が冷えたように感じ、逆に足元が暖かいと体全体が暖かく感じるからです。
ですから、足元が冷えると全身が冷えてしまい、健康に影響を及ぼすことがあります。
特に床が冷たいと感じると、足元が冷えて体全体が寒く感じることがあります。また、足元が冷たいと血行が悪くなり、冷え性やむくみの原因となることもあります。これは、血液が冷えた足元から心臓へ戻る流れが悪くなるためです。そこで、ここでは足元からの改善で健康的に暮らすための、真冬でも暖かく、裸足で過ごしたくなる家を建てる・リフォームのポイントを4つまとめてみました。
まず、体調を崩すと長引きやすいこの時期に向けて、住まいから冬を快適に過ごすためのポイントを考えてみましょう。
①断熱性
冬に使う暖房器具は、暖房器具の使用量を減らしながらも快適な温度を保つことができる断熱性を持つことが重要です。断熱性とは、材料が熱を透過する速度を表す数値で、一般的には熱伝導率(熱を通しにくさ):U値にて表されます。しかし、体感温度には熱容量(熱を吸収する能力)をもつ素材などが重要で、これにより体感の改善が可能となります。
②気密性
気密性(C値)は、住宅のすき間の大きさを表す数値で、冬に冷たい空気がすき間から入り込んでくることで足元が寒くなる原因となります。実はあまり知られていませんが、室内で暖房器具を使用すると暖まった空気が住宅の上部から抜けることで、煙突効果によって足元の冷たい空気を引き寄せてしまい、足元が寒くなると言われています。
③接触冷感が少ない床
冷たさを感じやすい素材として代表的なものにガラスやタイルがあります。これらは接触冷感と言われ、同じ温度でも冷たく感じやすいものです。「床が冷たい」と感じる原因は、しばしば「合板フローリング(複合フローリング)」です。これに対して、冷たくない床には無垢フローリングが良い選択となります。特に杉やパインなどは断熱性が高く、接触面の凸凹が少ないため接触面積も小さく、温かく感じます。
④適切な窓
家の中で冷たさを感じる場所の一つが窓です。断熱性の低い窓(例えばアルミサッシやシングルガラス)の近くにいると冷たさを感じたり、足元に冷たい風を感じたりします。これは部屋の空気が断熱性の低い窓で冷やされ、足元に流れ落ちていく現象「コールドドラフト」が起こっているからです。窓を高断熱化することでこの冷たい風を止め、足元の寒さは大きく改善します。なお、ここで紹介した窓の改善はリフォーム補助金の対象になっていますので、興味のある方はぜひご相談ください。
足元から暖かい生活を送るための工夫として、上記の4つのポイントを心に留めておいてください。。
健康で快適な暮らしのためのリフォーム読本 監修 前 真之東京大学大学院准教授(以下、リンク)では、住まいの冬の寒さに関する不満のトップ2は「床が冷たい」と「窓周りから冷気が伝わる」でした。今回ご紹介した内容が、これらの問題を解決し、少しでも皆様の生活を快適にするための参考になれば幸いです。
健康で快適な生活のためのリフォームについての詳しい情報は、以下のリンクからご覧いただけます:https://kurashisozo.jp/img/effort/reform.pdf