自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを行う「ココファミーユ|夢工房」のスタッフです。
「子どもには、少しでも健康的な環境で育ってほしい」 親なら誰もがそう願うはずです。
食事や飲み水に気を使う方は多いですが、私たちが一生で一番体に取り入れる物質が「室内の空気」であることは、意外と見落とされがちです。
特に、アレルギーや喘息など、呼吸器系の悩みをお持ちのお子様がいるご家庭にとって、家の「空気質」は死活問題とも言えます。今日は、耐震性などの「強さ」と、家族の健康を守る「優しさ」をどう両立させるか。そして、なぜ「室内側を自然素材にする」ことが重要なのかをお話しします。
1. 「構造」は強く、「室内」は優しく

家づくりにおいて、地震から家族の命を守る「耐震性」は絶対に疎かにできません。そのため、壁の中の構造部分には、強度計算が確立された「構造用合板(耐力壁)」など、接着剤を使用した建材が必要になることもあります。
「えっ、それだと化学物質が心配…」と思われるかもしれません。 だからこそ、「室内側」を何で仕上げるかが、決定的に重要になるのです。
壁の中に構造材があっても、私たちが普段呼吸をする「居住空間」の表面(床・壁・天井)を、無垢の木や漆喰などの自然素材でしっかりと覆ってあげること。
そうすることで、化学物質の発散を室内側へ入れない防波堤を作り、子どもたちが吸い込む空気をクリーンに保つことができます。
「強さのために必要な科学」と「健康のために必要な自然」。 このメリハリこそが、現代の子育て世帯に必要な家づくりのバランスだと私たちは考えています。
2. 子どもは「床すれすれ」の空気を吸っている

シックハウス症候群の原因となる化学物質の一部は、空気よりも重く、床に近い場所に溜まりやすいという性質があります。
大人は影響を感じなくても、床に近い場所で寝転んだり、ハイハイをしたりする赤ちゃんや小さなお子様は、空気環境の影響をダイレクトに受けてしまいます。
もし、直接肌に触れる床や壁が、接着剤だらけの新建材だったらどうでしょうか?
私たちは、お子様が一番長く触れる「室内側」には、徹底して自然素材(無垢材)を使用します。 直接手に触れ、呼吸をする空間を「自然」で包み込むことで、アレルギーや過敏症のリスクから小さなお子様を守ります。
3. 「呼吸する壁と床」が、カビ・ダニ・乾燥を防ぐ
呼吸器系のトラブルの大きな原因は、空気中の「湿気」と「乾燥」です。
湿気が多いと: カビやダニが発生し、それがアレルゲンとなって咳や喘息を引き起こします。
乾燥しすぎると: 喉の粘膜が乾いてバリア機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。
一般的なビニールクロスで覆われた部屋は呼吸をしません。 一方、無垢の木や漆喰などの自然素材には「調湿作用」があります。
ジメジメした日は湿気を吸い取り、カラカラの日は水分を吐き出す。この天然の調整機能が、カビ・ダニを抑制し、お子様の喉を守る最強の味方となります。
4. ホコリが舞いにくい「静電気」の話
「掃除してもすぐにホコリが溜まる…」 それは、床材の静電気が原因かもしれません。
化学素材(一般的なフローリング等)は静電気を帯びやすく、ホコリや花粉、PM2.5を床に吸着させてしまいます。 一方、無垢の木は静電気がほとんど発生しません。
ホコリが床に張り付かず、フワッと乗っているだけなので、いつもの掃除機がけでしっかり吸い取れます。結果として空中に舞い上がるハウスダストを減らすことができ、アレルギー体質のお子様にとっても安心できる環境を作れます。
家族の健康を守る「内側のバリア」
家は、家族が長い時間を過ごし、毎日何万回も呼吸をする場所です。
壁の中にどんなに頑丈な構造があっても、家族が直接触れ、空気を吸う「室内側」が安全でなければ、本当の意味で家族を守る家とは言えません。
地震に負けない「強さ」
アレルギーに負けない「空気」
この両方を叶えるために、私たちは「室内側の自然素材」にこだわり続けています。
玄関を開けた瞬間の、深呼吸したくなる空気の違い。 ぜひ一度、完成見学会やモデルハウスで体感しに来てください。
参考)
環境省 小児の発達・成長段階において、化学物
https://www.env.go.jp/council/content/i_04/900420234.pdf








