自然素材住宅・木と漆喰の家づくり.奈良・天理の工務店ココファミーユ.夢工房

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2024年12月30日

安らぎのある家づくり|ジャパンディはZEN(禅)とヒュッゲの調和

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

ココファミーユさんのインテリアテイストは「ジャパンディ」ですね。

先日、親しくさせていただいているインテリア関係の会社さまから、そのようなお言葉をいただきました。当社では、自然の温もりを感じられるテイストを提供してまいりましたが、こうして具体的に評価いただけることは大変ありがたく、嬉しく思います。

 

 

 

ジャパンディとは?

「ジャパンディ」とは、日本の「伝統的な和の要素」と北欧の「居心地の良さ」を融合させたスタイルです。この名称は、”Japanese”(日本)と”Scandinavian”(北欧)の「di」を組み合わせた造語です。
木材、リネン、ウールなどの天然素材を使用した家具やインテリアを中心に、アイボリー、ブラウン、グレーなどの落ち着いたベースカラーで統一されている点が特徴的です。

このスタイルは2020年前後に海外で注目を集め、日本でも逆輸入される形で広まりつつあります。

ジャパンディの詳細はこちら

 

 

 

日本の「禅」と北欧の「ヒュッゲ」の調和

「ジャパンディ」は、異なる文化的背景を持つ日本の「禅」と北欧の「ヒュッゲ(心地よい時間)」という2つの思想を調和させたものです。

 

日本の「禅」

日本の禅は、精神的な平穏と集中を重んじる考え方です。「今、この瞬間」を大切にし、無駄なものを排除することでシンプルで静かな心の状態を生み出します。座禅や茶道といった実践を通じて、物事に対する深い気づきと感謝の気持ちを育むのが特徴です。

この「禅」の精神は、米アップル社の創業者スティーブ・ジョブズが自社の製品デザインに取り入れたことでも知られています。ジョブズは禅を通じて、余分なものをそぎ落とし、洗練された美しさを追求しました。

 

 

 

 

北欧の「ヒュッゲ」

一方、北欧の「ヒュッゲ」は、デンマーク語で「心地よい時間」や「居心地の良さ」を意味します。小さな幸せを日常に見つけることを大切にし、リラックスした空間や温かい光、親しい人々と過ごす静かな時間が心を満たします。物質的な豊かさよりも、感覚的な快適さや人間関係を重視する文化です。

 

 

ジャパンディの魅力

この2つの思想を組み合わせたインテリアスタイルが「ジャパンディ」です。
禅が持つ「伝統的な和の要素」によるシンプルで無駄のない空間に、ヒュッゲの精神を取り入れることで、温かく心地よい時間が自然に流れる空間を作り出します。

こうした空間は、日常の中に安らぎが自然と現れます。

 

 

お家づくりの際にお考えいただきたいテイスト「ジャパンディ」
ぜひ、暮らしに取り入れてみてください。

 

2024年12月13日

「GX志向型住宅を建てる」とは?

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

最近では「ZEH」という言葉が一般的になり、新しい基準の登場が予想されていました。その中で注目されているのが、「GX志向型住宅」です。
この記事では、GX志向型住宅の特徴や背景についてわかりやすくご紹介します。

 

ZEH(ゼロエネルギー住宅)とは?

まず、ZEHの基本的なポイントをおさらいしましょう。

 

 

  • 断熱等級:「5以上」
  • 一次エネルギー消費量(冷暖房、給湯、換気、照明)の20%以上削減(省エネ基準比)
  • 太陽光発電などでエネルギーを創出し、年間の一次エネルギー消費量の収支を実質ゼロにする

 

なお、2025年までに省エネ基準がZEH基準に引き上げられる予定です。ZEHは、省エネと創エネを両立した住宅として普及が進んでいます。

 

 

 

GX志向型住宅とは?

次に、2024年から新たに導入される「GX志向型住宅」についてです。

 

  • 断熱等性能等級:「6以上」
  • 一次エネルギー消費量の35%以上削減(省エネ基準比)
  • 太陽光発電など再生可能エネルギーを活用し、一次エネルギー消費量を100%以上削減

 

この基準はZEHをさらに進化させたもので、環境への配慮がより一層求められる住宅です。

 

 

 

LCCM住宅(ライフサイクルカーボンマイナス住宅)とは?

LCCM住宅は、住宅のライフサイクル全体でCO2排出量をマイナスにすることを目指した住宅です。

 

 

具体的には、以下の要素を含みます:
– 建築資材の製造・運搬時
– 建築プロセス
– 解体・廃棄時

LCCM住宅は、ZEHのように「暮らしている間」だけの環境配慮ではなく、住宅全体の長寿命化やエネルギー効率を重視しています。ただし、日本では建築資材製造時のCO2排出量などに関する整備が進んでおらず、現状では普及が遅れています。

 

 

 

環境省が発案した「GX志向型住宅」

2025年に「子育てグリーン住宅支援事業」を通じて、「GX志向型住宅」を初めて知った方も多いのではないでしょうか?環境省が主導するこの取り組みは、従来のZEHや長期優良住宅とは異なり、「脱炭素」を強く意識した住宅です。

GXとは、「グリーントランスフォーメーション」の略で、住宅分野における脱炭素化を目指しています。

 

 

 

真の「グリーントランスフォーメーション」を実現するためには、最新の設備だけでなく、LCCM住宅のように耐久性やメンテナンスの負担を軽減する工夫が求められます。

ココファミーユが目指すのは、「住み継ぐ家」。
長く愛され、次の世代へと住み継がれる家づくりを大切にしています。

良い家を共に建てていきましょう。

モデルハウスやお家づくり勉強会にご参加ください。

 

 

2024年12月3日

家づくりと家具・インテリアの関係を考察

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

新しい家での生活を思い描くとき、家具やインテリアの選定は、家そのものと同じくらい重要な要素です。
間取りや収納スペースだけでなく、家具の配置やスタイルが暮らしやすさや快適さに大きな影響を与えるからです。

 

https://flymee.jp/category/dining-table/nordic/

株式会社フライミー ECサイト

 

例えば、リビングのテーブルひとつをとってみても、その大きさや形状、配置場所によって空間の使いやすさが大きく変わります。

また、ソファやチェアなどの配置は、家族がどのように過ごすかに直結します。食卓やカウンター周りでは、動線や収納の便利さが重要です。これらの選択は、単に「家具を置く」という行為ではなく、住む人々のライフスタイルを反映した計画の一部となります。

 

 

 

家具・インテリアを決めるタイミングはいつがベスト?

 

家づくりのプロセスにおいて、家具やインテリアを考え始めるタイミングは非常に重要です。

以下のようなタイミングで具体的に検討を進めるとスムーズです。

 

 

1. 間取りが固まる前

 

家具のサイズや配置を考えずに間取りを決定してしまうと、後から「この家具が置けない。」「通路が狭い」という事態になりがちです。

 

特に、テーブルやソファなど大型の家具を検討している場合は、間取り設計の段階でイメージを共有しておくことが大切です。
今使っているものを新しい家でも使う場合は、そのサイズを。
引越しを期に買い替える場合はどれぐらいのサイズにするかはお伝えいただくとスムーズになることでしょう。

 

 

2. 内装を決めるタイミング

 

床材や壁紙、照明などの内装デザインを決める際、家具やインテリアのテイストを同時に考えることで、空間全体の統一感を出すことができます。

例えば、ナチュラルテイストの家には無垢材の家具が、モダンテイストの家にはシンプルで直線的なデザインの家具がマッチします。

 

テーブルの脚の太さや素材などを考えれば、少し硬めの床材を選ぶ方がいいなど検討の選択肢は広がり、集約されるでしょう。

 

 

 

3.住宅ローンの申し込み時

 

住宅ローンの借入金額を考える上で、頭金に捻出する費用と家具の費用について考えるタイミングが来ます。

買い替えを考えている場合は、家具の費用を住宅ローンに含めることもできる銀行も増えています。

家具の購入費用についてはお家づくりの費用と併せて考えることをオススメします。

 

 

 

4.収納を考える時

 

これは間取りのときに考えるのと似ていますが。
お家づくりに成功される方は収納計画でも成功されている方が多いです。

賃貸のように収納が少ないお部屋に住んでいると家具は多くなりがちです。
収納する家具は間取りで解決し、魅せたい家具を多く選ぶことで片付けがしやすくこぎれいでつくり込まれた家になります。

 

これは特におすすめです。
お家を完成すると不要な収納家具を捨てるお客様も多くいらっしゃいます。ぜひ、ご参考にして下さい。

 

 

家具・インテリアから暮らしをデザインする

家づくりは単に建物を設計することではなく、そこに住む人たちの暮らしをデザインします。家具やインテリアを考えることで、家全体の雰囲気や生活のしやすさが大きく変わります。

例えば、家族が集まるリビングでは、リラックスしやすいソファとテーブルを中心に考えることで、自然と家族が集まりやすい空間が生まれます。また、キッチン周りの収納や作業スペースは、料理のしやすさや片付けの効率に直結します。

 

「この家で、どんな暮らしをしたいか?」
この問いをご家族全員で話し合いながら、家づくりと家具をあわせて選んでいくことが理想的な家づくりの第一歩です。

 

 

打ち合わせの中で見つけていきましょう。

家づくりに家具やインテリアの検討まで含めるのは、
少し難解に思うかもしれません。

それは打ち合わせのなかで「この家で、どんな暮らしをしたいか?」と言うのはしっかりと見えてきます。

何度も打ち合わせを重ねながら本当に建てたいお家を建てましょう。

 

 

まずは家と家具の関係を体感いただくのもひとつの選択肢です。
モデルハウスもお気軽にご覧になってください。

 

 

 

 

2024年11月24日

継ぎ目のない外観の家を目指したい方へ 湿式工法

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

 

先日、お客様に
「ココファミーユさんの家は継ぎ目のない家が多いですね。」
と評してもらいました。

継ぎ目とはサイディングを張った際にできる↓これのこと

 

サイディングのつなぎ目が嫌なんです!我が家がたどり着いたサイディングのつなぎ目対策

 

奥様は継ぎ目のない家がいいということでお家を探しておられたそうで、でもネットで検索するといっぱい情報がでてしまいよくわからなかったというお話もされていました。

そこで今回は継ぎ目のない家のつくる方法を紹介したいと思います。

 

 

 

海外の街並みがキレイな理由

キレイな海外の街並みなどを見てみると継ぎ目のない家が多いことに気づきます。

 

チェスキー クルムロフ(チェコ)
https://maps.app.goo.gl/12jNEtwjzZT7Vssz7

 

ビバリー・クレスト
https://maps.app.goo.gl/Jg2pd1hGYNVaxYeF9

 

 

 

継ぎ目のない仕上がり湿式工法

漆喰を想像するとわかりやすいかもしれません。
湿式は漆喰だけでなくモルタルなども含まれ、現地で施工する方法になります。

 

特徴 説明
材料の性質 モルタル、コンクリート、漆喰などを使用。
施工後に硬化するまで時間がかかる(水分が蒸発して固まるため)。
施工場所 現場での施工が主流。
仕上がり 継ぎ目が少なく、一体感のある仕上がりになる。
防水性・密閉性 防水性や気密性が高い。
施工環境への影響 施工中に湿度が高いと乾燥が遅れる場合がある。

 

 

ココファミーユでは外壁専用漆喰を使用

 

ココファミーユでは、外壁に湿式工法の漆喰を標準仕様として採用しています。漆喰仕上げは、継ぎ目のない美しい外観を実現できる点で、多くのお客様から高く評価されています。

特に、当社で使用しているスイス漆喰「カルクファサード」は、石灰の比率が非常に高いため、静電気が発生しにくい特長があります。その結果、汚れが付きにくく、経年劣化も起こりにくい耐久性に優れた外壁が仕上がります。

また、漆喰の外壁について「汚れやすいのでは?」というご心配の声をいただくことがありますが、漆喰は強アルカリ性であるため、カビの発生を抑制する効果があります。これにより、清潔で美しい外観を長期間保つことができます。

 

 

 

カルクファサード

カルクファサードは、天然素材をベースとした外壁仕上げ材で、美しい質感と高い耐久性を兼ね備えています。その主成分は石灰(カルシウム)で、自然素材ならではの温かみのある仕上がりが魅力です。特に、ヨーロッパの伝統的な建築様式に多く見られる素材で、時が経つほど味わい深い風合いを持ちます。

 

 

自浄化

カルクファサードは、水分を含むと表面に吸湿と乾燥を繰り返す性質があります。このプロセスにより、表面の汚れが雨水とともに自然に洗い流されます。このため、長期間にわたり美しい外観を保つことが可能です。

 

防カビ・防菌性

石灰のアルカリ性には、防カビ・防菌効果があり、外壁にカビや藻が生えにくくなります。湿度の高い環境でも清潔な状態を維持できるため、特に日本の気候に適しています。

 

 

STO ロートサン

ドイツのSTO(シュトー)社が提供する高性能な外装仕上げ材です。主に外壁用の仕上げ材として使用されており、耐久性、意匠性、そしてメンテナンス性に優れています。「ロートサン」は特に耐候性や汚れにくさを追求したラインで、厳しい気候条件下でもその美しい外観を長期間維持することが可能です。

 

ハイドロファシリティ(疎水性)
表面が疎水性を持っているため、雨水が汚れを巻き込みながら流れ落ちます。この「セルフクリーニング効果」により、外壁に汚れが蓄積しにくくなっています。

 

 

 

歴史のある湿式工法

湿式は古代ローマ神殿パンテオン
ローマン・コンクリート

 

ギリシャ・サントリーにの景色
西洋漆喰

 

 

 

住み継ぐ家へ

STO ロートサンやカルクファサードといった湿式工法による最新の外壁仕上げ材は、職人の手仕事によって丁寧に仕上げられるため、その質感や性能が非常に高く、美しい外観を長期間保つことができます。

これらの素材は、見た目の美しさだけでなく、耐候性や汚れにくさ、透湿性といった機能面でも優れており、住む人に快適な住環境を提供してくれます。

 

これらの外壁材を選ぶ理由の一つとして、私たちの「住み継ぐ家」というコンセプトがあります。家は単に住むための空間ではなく、家族の歴史を刻み、次の世代に受け継がれていく大切な存在です。
使いつぶす家ではなく、人の人生よりもはるかに長い寿命をもった家を建てることが劣化の不安を感じることなく暮らし続けられる家になります。

 

外壁材には、耐久性や美観、そして環境への配慮といった価値が求められます。湿式工法で仕上げられる外壁材は、その一つ一つの特性が、住まい手の暮らしを豊かにする。

良いものを長く使う暮らしは家にも言える話ではないでしょうか?

2024年11月17日

2025年4月、耐震基準改正と劣化に強い「緑の柱」

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛けるココファミーユ|夢工房です。

2025年4月に建築基準法が改正され、耐震基準が変わります。
地震に強い家を本気でつくる仕組みがやっと進み始めた感がでてきました。

しかし、耐震性能だけでなく劣化しにくく性能低下を抑えることで耐震不安にならない家をつくることができます。

 

耐震性と耐久性を叶える「緑の柱」

家づくりの基盤となる木材に、私たちは「緑の柱」を採用しています。
特殊な薬剤を加圧注入した緑の柱は、土台だけでなく1階の柱全てに使用され、防腐・防蟻効果を半永久的に維持。再施工が不要で、メンテナンスフリーな住まいを実現します。

 

 

 

緑の柱の防蟻成分

防蟻成分には銅化合物などの安定した天然資源が使われており、揮発や劣化の心配がありません。そのため、壁内部も長期間にわたって安心です。

耐震設計の要となる木材の耐久性を最大限に引き出す「緑の柱」は、シロアリ対策=地震対策でもあるのです。

 

 

 

シロアリ対策で地震被害を軽減

一般社団法人東京都建築士協会
http://coretokyoweb.jp/?page=article&id=796

 

実は、「シロアリ被害・腐朽あり」とされた家屋の9割が地震で全壊している一方で、「シロアリ被害・腐朽なし」の家屋の全壊はわずか2割。さらに、5割以上の家屋が軽微な被害で済むというデータがあります。

シロアリ対策がそのまま地震対策につながることが明らかです。「阪神淡路大震災」のような悲劇を繰り返さないためにも、これから家を建てる皆さまには、ぜひこの重要な認識を持っていただきたいと願っています。

 

 

2025年4月、耐震基準が改正されます

耐震性能を高めるため、2025年4月の建築基準法改正では「46条壁量規定」が見直され、壁や柱の量が現行基準よりも増えることが決まりました。

この改正の背景には、熊本地震での長期優良住宅の倒壊事例があります。壁量計算で耐震等級2の認定を受けた住宅が倒壊したことが問題視され、より安全な建物づくりを目指して改正が進められています。

 

 

壁量計算と構造計算の違い

壁量計算では基礎的な耐震性を確保しますが、構造計算(許容応力度計算)ではより精密な計算が行われます。構造計算ではこれらを精密に検討するため、より高い耐震性能が実現します。

 

耐震等級が計算方法で実際の耐震性が大きく違ってしまっていることを今回の改正で是正される予定です。

 

 

ココファミーユ|夢工房の取り組み

ココファミーユ|夢工房では、すべての建物で構造計算(許容応力度計算)を実施し、耐震等級3を標準仕様としています。このため、2025年4月の法改正後も設計に変更はありません。

広々としたリビングや大きな窓など、デザインの自由度を維持しつつ、安心・安全な住まいを提供します。

 

耐震性を備えた家は、大地震が発生しても軽微な損傷で済み、修復すれば住み続けられる可能性が高くなります。特に構造計算(許容応力度計算)耐震等級3の家は、万が一の大地震にも家族の日常に戻りやすくなり、その修復工事も抑えられるため経済的負担も軽減してくれます。

将来にわたって安心して暮らしていける家をぜひご検討ください。

奈良のおうちづくりをお考えの際はココファミーユ|夢工房にぜひご相談してください。

 

まずはモデルハウスで体感いただけたらと思います。

 

 

2024年11月11日

地震への最大限に備えたい方へ

天理市のココファミーユでは、「許容応力度計算」を用いた耐震等級3の家づくりを行っています。これは、地震に強い住宅を求める方はもちろん、「耐震性は本当に必要なの?」と疑問に思う方にも読んでいただきたい内容です。

 

熊本地震から学ぶ耐震性の重要性

2016年4月14日、熊本県を震源とする大きな地震が発生し、益城町では震度7の揺れが記録されました。さらに、その2日後にはマグニチュード7.3の地震が再び起こり、同じく震度7を観測しました。この地震で、多くの命が失われ、家屋の損壊は約14万棟に上りました。

特に注目すべき点は、一度目の地震でダメージを受けていなかった家が二度目の地震で倒壊したことです。このことから、家を選ぶ際には耐震性が非常に重要であることがわかります。

 

 

耐震等級の違いが被害に与える影響

 

https://www.mlit.go.jp/common/001155088.pdf

熊本地震の被害から見える築年数の影響

熊本地震の教訓として、耐震等級の違いだけでなく、築年数が古い住宅ほど被害が深刻であることも明らかになりました。時間の経過により、建物は劣化し、強度が低下します。

湿気や虫害、自然な素材の経年変化によっても耐久性が損なわれるため、住宅の定期的なメンテナンスやリノベーションは重要です。そして、もともと劣化を抑える長耐久な躯体で家を建てることがとても重要です。

 

 

 

地震に対処するための特別な取り組み

ココファミーユでは「制振ダンパー evoltz」という装置を導入しています。この装置は、地震の揺れを吸収し、揺れを軽減することで、地震後の余震にも効果を発揮し、建物の疲労を抑えます。設置後は壁や断熱材の中に収まるため見えませんが、長期間メンテナンス不要で効果を発揮し続けます。

 

 

また、「ミドリノ柱」という腐らない柱材を採用している点も特徴です。この柱は、長期間にわたり強度と耐久性を保ち、特に湿気の多い日本の気候に適しています。これにより、家全体の寿命が延び、長く安心して住むことができます。

 

ココファミーユ|夢工房は、経年による劣化を抑えた上で耐震等級3を標準仕様とし、精密な「許容応力度計算」と制振ダンパーなど先進的な制振技術を組み合わせた家づくりを行っています。

地震への最大の備えとして、長く安心して暮らせる住まいを提供することを大切にしています。

 

2024年11月2日

「間取り迷子をこだわりで乗り切り完成したお家」お施主様インタビューと感謝

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛ける「ココファミーユ|夢工房」です。お引越しが無事に完了し、念願のマイホームで新しい生活をスタートされたお施主様にインタビューのご協力をいただきました。

 

家づくりのご感想を伺い、こだわりが詰まった空間でご家族皆さまが毎日を快適に、笑顔で過ごされている様子を拝見し、私たちも心から嬉しく思います。

 

お施主様が「家づくりが楽しかった」とおっしゃってくださったこと、また「こだわりが実現して満足している」と話してくださったことは、私たちにとって何よりも大きな励みでした。

収納や動線、広々としたリビングや吹き抜けのあるダイニング、家族みんなが心地よく過ごせる空間が実現したのも、お施主様のこだわりたい想いを共有しカタチにしていきました。

 

強いこだわりは時に家づくりの過程では「間取り迷子」になり、たくさんのアイデアが生まれては見直すということもありましたが、最終的に理想の形にたどり着けたのは、お施主様のこだわりと情熱、そして根気よくご協力いただけたおかげです。

また、照明やスイッチ、キッチンの高さや収納、壁掛けテレビ配線まで細かく一つひとつの要望に応えていくことが、お施主様にとって快適な暮らしの実現につながったと伺い、家づくりの原点に立ち返る思いでした。

 

最後になりましたが、インタビューのご協力をいただき、また温かいお言葉をたくさん頂戴できたことに心から感謝申し上げます。今後も、お住まいのサポートはもちろんのこと、いつでもお力になれるよう、私たちも近くで見守り続けたいと思います。

お家づくりを検討されている皆様も、ぜひ一緒に「家づくりの楽しさ」を体験していただければと思います。

 

2024年10月18日

熱容量と断熱性能の最適なバランス|セルロースファイバーの家

奈良県天理市で自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛ける「ココファミーユ|夢工房」です。私たちが目指すのは、住まいの快適性を最大限に引き出すことです。そのためには、断熱性能が非常に重要な要素となります。

 

断熱性能の基本

断熱性能は、住宅の快適性を保つために必要不可欠な要素です。断熱性能を高める方法としては、窓などの開口部を高性能にし、断熱材をより高性能に、かつ多く入れることが挙げられます。

 

このプロセスは、人が服を着ることに例えられます。厚着をして毛布にくるまるように、住宅も外部の寒さや暑さから身を守る必要があるのです。また、外気の影響を抑え、空調を利用して室内の温度を調整する考え方でもあります。

 

 

例えば、24時間空調を前提とする暮らし方であれば、ある程度の快適さは保たれるかもしれません。しかし、気温が高い時には冷房を、寒い時には暖房を使うというライフスタイルを好む方も多いでしょう。このような状況下で重要なのが、断熱材の「熱容量」と「比熱」です。

 

 

 

熱容量と比熱とは?

熱容量とは、物質が熱を蓄える能力を示す指標であり、住宅の温度管理において非常に重要な役割を果たします。

一方、比熱は物質がその温度を1度上昇させるために必要な熱エネルギーの量を表します。比熱は単位質量あたりの熱容量で、SI単位はジュール毎キログラム毎ケルビン(J/kg・K)です。

 

C=m⋅c

C:熱容量
m:物質の質量
c:比熱

 

このように、熱容量は物質の質量と比熱の積として計算されます。

 

断熱性能との関係

実は、断熱材の性能が高くても、熱容量が低い素材では、外気の温度変化に対して室内温度が敏感に反応してしまいます。これにより快適性が損なわれる恐れがあります。

 

熱容量が大きい素材は、同じ量の熱を加えても温度が上昇しにくいため、安定した温度を保つことができます。一方で、熱容量が小さい素材では、少しの熱で温度が大きく変動します。

熱容量を持った家では、一定に保たれた熱エネルギーをしっかりと断熱することが重要です。これにより、朝晩の温度差を緩和し、室内の温度を一定に保つことが可能となります。

 

 

熱の位相と快適な住環境

熱の位相とは、熱エネルギーの流れが物質の温度とどのように関係しているかを示します。

熱容量のある断熱材で作られた住宅では、温度の変動が穏やかになり、快適な住環境が実現できます。特に、セルロースファイバーは、断熱性能と熱容量のバランスが取れた理想的な断熱材です。

 

位相が進む?遅れる? 交流回路のコイルとコンデンサーの位相差

 

上記は高校物理で学ぶ電圧の位相と似ていますね。

 

 

 

セルロースファイバーの特性と重要性

セルロースファイバーは木材を原料として作られる自然素材の断熱材です。非常に良好な熱容量を持っているため、外気の温度変化に対して緩やかに反応し、室内の温度を安定的に保つことができます。この特性により、居住者は快適な生活環境を享受し、エネルギー効率も向上します。

 

奈良のように冬は朝晩の冷え込みが厳しく、夏は盆地特有の熱がこもりやすい地域には最適な断熱材です。寒冷なヨーロッパと同じ緯度に位置するアメリカのさまざまな地域でも、セルロースファイバーのシェア率が高いことが観察されています。これらの地域では、外気の影響を受けにくい環境において、セルロースファイバーの優れた断熱性能と熱容量のバランスが、居住者にとって非常に効果的であることが示されています。

 

奈良は、四季の変化が明確で、冬は寒く、夏は暑い地域です。このような気候の中で、セルロースファイバーを使用した住宅は、外気温の変動に対して室内温度を一定に保つことができ、エネルギーの消費を抑える効果があります。

 

私たちが推奨するセルロースファイバーは、断熱性能と熱容量のバランスが取れた理想的な選択肢として、多くの住宅で採用されています。断熱性に熱容量の規定が含まれるかは今後の課題ですが、将来にわたって住み継いでいける家を建てるために、ぜひセルロースファイバーのココファミーユの家をご検討ください。

2024年10月11日

高気密・高断熱住宅には、湿気対策が欠かせません

奈良県天理市で、自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛ける「ココファミーユ|夢工房」です。

近年、住宅業界では2022年に断熱等級や省エネ性能が引き上げられたことにより、断熱性能ばかりに注目が集まっています。

 

しかし、断熱性能と同じくらい重要な「気密性」と「湿気対策」については、あまり注目されていないのが現状です。これが結果として住環境の悪化につながる可能性があります。

そこで今回は、断熱性能に加え、気密性能と湿気対策の重要性についてお話しします。

 

 

高断熱化によるカビリスクの上昇

 

日本の湿気の多い気候では、カビのリスクが常に存在します。昔の家では床下を外気にさらして換気を促すなど、通気を重視していましたが、寒さを我慢する必要がありました。

 

現代では、建築技術の進歩により高断熱化が進み、快適な温熱環境が実現されています。しかし、高断熱化だけでは不十分で、気密性を高めるとともに湿気対策も重要です。特に、海外では高気密・高断熱住宅の普及に伴い、湿度の管理が不十分でカビや室内環境の悪化が問題となった事例も見られます。

 

 

GreenBuildingAdvisor(GBA)事例:湿気、カビ、そして室内環境

 

アメリカの住宅業界でも、高気密・高断熱住宅に移行する際に湿気管理の重要性が認識されています。2010年に発表されたGreenBuildingAdvisorの記事によれば、古い建物は通気性が高いため湿気が溜まることは少なかったが、現代の高気密住宅では湿度が上昇し、結露やカビのリスクが高まっていると指摘されています。

 

 

Humidity, Mold, and Indoor Air Quality
https://www.greenbuildingadvisor.com/article/humidity-mold-and-indoor-air-quality 以下引用)Older buildings rarely had condensation problems in cold weather because they were so well ventilated — meaning leaky. The relative humidity in an old home would rarely rise above 25%. As we have built tighter houses (and in some cases failed to provide mechanical ventilation), the indoor relative humidity has gone up.(GOOGLE翻訳)
古い建物は、換気が非常に良好で、漏れやすいため、寒い季節に結露の問題が発生することはめったにありませんでした。古い家の相対湿度が25%を超えることはめったにありません。私たちがより堅固な家を建てるにつれて(そして場合によっては機械的な換気を提供できなかった)、室内の相対湿度は上昇しました。

補足解説
住宅寿命が日本の2-3倍と言われるアメリカでの古い家は相当古い家で日本でいう昭和20年以前の古民家レベルと推定されます。
また堅固な家とは高気密高断熱住宅のこと。

 

 

建物の外皮の断熱性能が向上し、気密性が高まることで、室内の温度環境が快適になり、冷暖房の必要性が減ります。

しかし、その一方で、換気が不十分になる可能性があり、室内に湿気がたまりやすくなります。この湿気が原因でカビが発生しやすくなり、室内の空気の質に悪影響を与えることがあります。

 

 

 

湿気対策が不可欠な理由

 

高気密・高断熱住宅では、断熱性能を高めることでエネルギー効率は向上しますが、湿気対策が不十分だと結露が発生しやすくなります。これにより、カビや木材の腐敗など、住環境や建物の耐久性に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

湿気を防ぐためには、湿気を外部に逃がす「透湿住宅」や、湿気を防ぐ「防湿住宅」など、適切な換気や設計が求められます。透湿性のある建材を使用することで、結露を防ぎ、住まいを長持ちさせることができます。

 

高気密・高断熱住宅を選ぶ際には、エネルギー効率とともに住環境の改善を考える必要があります。そのため、気密性能や湿気対策に詳しい建築会社に相談することが大切です。

 

私たち「ココファミーユ|夢工房」では、自然素材を使った透湿性のある家づくりを手掛け、世代を超えて住み継げる健康的な住まいを提供しています。高気密・高断熱住宅をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

 

2024年10月5日

フルリノベには住宅ローン(借換)がオススメ

奈良県天理市で、自然素材を使った健康的で快適な住まいづくりを手掛ける「ココファミーユ|夢工房」です。

築年数が経ってきたお家を大規模リフォームするか、建て替えるかお悩みの方へ資金計画の参考になればと当記事を作成しています。

みなさまの参考になれば幸いです。

 

 

リフォームと資金計画

リフォームの資金計画は

1.現金
2.リフォームローン

が選ばれること多いです。
しかし、お家を長期間ながく安心に、そして快適に暮らせるような大規模リフォームにおいては費用も大きくなるので、選択肢を間違えると大きな損が出てしまうことがあります。

 

そこで、最近ではフルリフォームを行う際に、住宅ローンを活用するケースが増えています。通常、住宅ローンは家を購入する際に使うイメージがありますが、実はフルリフォームでも利用できるんです。今回は、フルリフォームで住宅ローンを使う方法や、そのメリット、注意点を分かりやすくご紹介します。

 

 

住宅ローン借り換えとリフォーム資金を組み合わせる

 

上質な内装で快適に過ごしたい、新築に負けない住宅性能で快適に暮らしたいと思ったときに、リフォーム資金を上乗せして借り換えるのも賢い選択といえます。

借換とはA銀行で借りた住宅ローンの残債(まだ返済していない金額)がある場合でも、その残債額に加えてフルリフォームのため資金も併せて借入をすることです。

住宅ローンの借り換えと同時なら、リフォーム資金を含めたお借入が可能です。今より低い金利に借り換えることで、お借入額に上乗せしても返済額は下がる可能性があります。

 

楽天銀行の住宅ローン借り換えとリフォーム資金の組み合わせについてはこちら

 

 

 

フルリフォームで住宅ローンを利用するメリット

1. 金利が低くてお得

リフォーム専用ローンに比べると、住宅ローンは金利が低く設定されていることが多いです。金利が低いと、月々の返済額が少なくなるので、負担が減ります。

2. 返済期間が長くて安心

住宅ローンは長い返済期間を前提としているため、リフォーム専用ローンよりも毎月の支払い額を抑えやすく、安心して返済を続けることができます。

3. 性能向上させるリフォーム

性能向上リフォームを行うことで、住宅の価値が上がることがあります。そのため、借りられる金額を増やせることもあり、リフォーム内容をさらに充実させることができます。

 

 

リフォーム分は住宅ローン控除も可能

 

住宅ローンを利用してリフォーム(増築や省エネ、バリアフリーなど)を行った場合、住宅ローン減税の対象となります。これは、入居した年から10年間、ローン残高の0.7%が所得税から控除される制度です。また、所得税で控除しきれなかった分は住民税からも一部控除されることがあります。詳しくは税務署のサイトを参考にしてください。

 

 

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1216.htm

 

 

 

生まれ変わる大規模リフォームで安心な暮らしへ

 

家族の快適さや暮らしの質を大きく向上させるチャンスです。そのためには、無理のない資金計画が重要です。住宅ローンを上手に活用すれば、理想の住まいを手に入れながら、月々の負担も抑えることができます。

ココファミーユ|夢工房では、お客様の理想を叶えるための様々なリフォームプランをご提案しております。気軽にご相談ください

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