天理市、奈良市、大和郡山市を中心に、自然素材と快適な暮らしを提案するココファミーユ|夢工房スタッフです。
お引越し後、住宅のメンテナンスや劣化が気になる方へ向けて、今回は住宅の構造部分である「柱の劣化」について説明します。錆びない釘について先日書きましたが、それも長寿命化に深く関係していますので、ぜひ合わせてご覧ください。
シロアリから100年以上を守る緑の柱
国産木材(スギ・ヒノキ)に防腐・防蟻の薬剤を加圧注入処理した柱で、緑がかった色が特徴の「緑の柱」です。薬剤は木材の内部にしっかり浸み込んでいるため、100年でも腐ることがなく、シロアリ被害を防ぎます。
一般的にシロアリ対策として5年に一回の薬剤散布が推奨されますが、これには空気汚染などの問題があり、また5年に1回を続けるのは難しいものです。
シロアリは木を食い破りながら進むと穴が開きます。日本にいる約20種類の中で、住宅に害をもたらすシロアリは以下の3種類です。
・イエシロアリ:九州から関西、一部関東にまで生息を拡大中、大きなコロニーをつくる
・ヤマトシロアリ:全国にいるシロアリ
・アメリカカンザイシロアリ:本州の各地に点在(分布拡大中)
全国累計完工棟数 17,572棟で被害0件
2023年8月現在、緑の柱は全国で17,572棟が施工されており、シロアリ被害は0件です。
温暖化の影響で、深刻なシロアリ被害をもたらすイエシロアリの生息域は北上していると言われています。この天理でもその被害は存在します。
劣化対策等級(構造躯体等)
一般社団法人住宅性能評価・表示協会
https://www.hyoukakyoukai.or.jp/seido/shintiku/05-03.html
木造の場合、木材は腐朽菌やシロアリによって劣化します。そのため、木造住宅ではこれら2つの劣化が評価されます。
劣化対策等級については、等級2の住宅は約50〜60年、等級3の住宅は約75〜90年間、大規模な改修工事が不要と評価されます。ココファミーユでは、もちろん等級3以上を標準仕様としています。
住み継ぐ家は将来の補修・メンテナンス費用を抑える
高耐久な住宅にするためには、定期的なメンテナンスが必要です。過分な費用をかけないように家づくりをし、定期的な修繕費用を抑えることが可能です。
特に柱や梁、基礎などの構造躯体部分の補修更新工事は非常に高額になります。100年持つ躯体で家を建てることをお勧めします。
住宅で100年というのは非常に長い期間のように思えますが、それが建築において可能なことは皆さんもよく知っていると思います。ぜひ皆様のお家にも期待してください。