自然素材住宅・木と漆喰の家づくり.奈良・天理の工務店ココファミーユ.夢工房

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2023年7月3日

『カビや劣化に強い家』 透湿住宅のすすめ

奈良県天理市で自然素材と快適な暮らしを提案するココファミーユ|夢工房スタッフです。
2022年断熱等級5、6、7が新設され、ZEHを越える断熱性能をお求めになられるお客様も増えているように思います。

 

気密や換気など断熱性能だけではないんだけど、、
との思いもあるのですが、
良いお家を建てたい方にランクで考えられるのはわかりやすくなったことは素敵なことだと思います。

さて、そんな高断熱化に進む住宅において、少し忘れられているのが透湿性能です。
お家をつくるどんな建材にも「透湿抵抗値」と言うものが表記されています。

もちろん、建材ひとつひとつのカタログなどを見るのは
建築会社で皆様が見ることはあまりないかと思いますが、、
熱抵抗値とともに併記されている「透湿抵抗値」について考えていきたいと思います。

 

 

 

水は防ぎ、湿気は透す?

住宅建材では想像しにくいかもですが、
「水は防ぎ、湿気はとおす素材」からできた服というものはかなり普及しています。
皆さんももしかしたらお持ちかも。

有名なものではゴアテックス
アウトドアメーカーを中心にアウターウェア、靴、手袋など防寒しながらも汗などを透湿させることで快適性を保つ素材。
実は歴史は深く 1971年創業者のロバート・ゴアによって開発されたそうです。

 

小さな穴が開いていて、結合した水分子は通れないが、湿気となった水分子は通過できるというミクロな穴が無数にあいた素材です。多層構造になっていて湿気は透すが、水分子ははじくという特別な機能を持たせているようです。

 

 

透湿抵抗値

壁や屋根など住宅の外皮と呼ばれる場所に使われる建材には、熱の通しさを表す熱抵抗値で表すように透湿する性能を透湿抵抗値という表記で表されています。
JIS A9511(日本産業規格)にて透湿抵抗値の測定方法なども決まっています。

http://www.house-support.net/seinou/tousituteikou.htm

 

 

 

建築基準法では透湿は義務ではない。

 

将来的にはわかりませんが、現在のところ透湿性能は住宅の最低基準の取り決めである建築基準法には条件などはありません。断熱の義務化もないので仕方ないのですが、快適性や耐久性に関係する透湿性能は義務ではありません。

 

そのため、透湿性の問題により引き起こされる快適性や耐久性が損なわれる恐れのある家が、ふつうに建っているのが現状です。

 

 

 

夢工房|ココファミーユの家は透湿する家

透湿するココファミーユの家の壁構造は以下のようになります。
室外(左)から室内(右)見ると

カルクファザード→軽量モルタル→通気ラス→胴縁(通気層)→透湿防水シート→EXボード→セルロース→プラスターボード→内装漆喰

 

透湿性能が高いものは透湿しやすい建材(緑色)
透湿性能が低いものは透湿しにくい建材(黒色)
で表すと透湿しやすいもので出来上がっていることがわかると思います。

透湿を途中で遮るものがないので、壁内の湿気が外へと流れていきます。
またゴアテックス同様に各素材の透湿抵抗値の違いで内側から外側への湿気が流れるように設計しています。

 

細かな数値は各メーカーによって若干差があるので、ここでは透湿性能が高い・低いで表しています。なお、透湿抵抗値が高いと透湿しずらく、透湿抵抗値が低いと透湿しやすくなります。

 

 

一般的な住宅の壁構造

一般的な住宅では
室外(左)から室内(右)見ると
サイディング→通気層→防水シート→合板→断熱材/柱→石膏ボード→塩ビクロス

透湿するものと透湿しずらいものがバラバラにつくられていることがわかります。
つまり湿気が途中で止められるということで、止められた水気はここにとどまり続けるということがわかっています。

 

 

 

湿気は空気が動かないところに湿気がたまるという性質がある。

湿気は空気中にあっても空気が動いている部分にはたまらず、
空気が動かない場所にとどまるという性質があると言われています。

 

そのため、通気層では空気を動かすことが推奨されています。
ここで問題なのが通気層よりも壁側(室内側)ではどうしても空気がうごかないので、湿気がたまりやすいのです。
その上、透湿性能が低いもの(透湿抵抗値が高い)ところで湿気がたまります。

 

ここで温度差があると結露します。
冬は室外側、冬型結露
夏は室内側、夏側結露
が発生してしまい、透湿しないと不快だけでなく、カビや腐朽菌の温床となります。

これまでの家の欠陥と高断熱住宅の改良

 

服で湿気がたまりジケジケすれば脱げばいいのですが、
当たり前ですが、家の場合、外皮を脱ぐわけにはいきません。
そのため、30年も持たない家があるのです。

 

 

 

湿気まで検討して住み継ぐ家に

壁、屋根など家の外皮は簡単なリフォームでは変えることはできません。
スケルトンリフォームなどすべて剥がさないと改善することはできない場所です。

だからこそ、
新築時に外皮にまでしっかりと湿気対策がとられた住宅にすること。
そうすることで、
格段に住宅寿命は引き延ばすことができるのです。

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